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乳がん術後リハビリ 二子玉川で1年続いた肩の痛みを改善した専門施術

はじめに|手術は成功したのに、なぜ肩は上がらないのか

乳がんの手術を終えて1年。医師からは「経過は良好」と言われたのに、肩が上がらない。腕を動かすたびに突っ張る痛みが走る。髪を結ぶことも、運転することも、以前のようにはできない。

「手術は成功したはずなのに、なぜ私の体は元に戻らないのだろう」

そんな不安を抱えながら、整形外科に通っても「可動域は上がっていますよ」と言われるだけ。確かに数値は改善しているかもしれない。でも日常生活では相変わらず制限がある。この矛盾に、多くの乳がん術後の方が苦しんでいます。

本記事では、二子玉川のPHYSIOTHで実際に施術を受けたK様の事例をもとに、乳がん術後1年経っても続く肩の痛みと可動域制限がどのように改善されたのか、その具体的なプロセスと専門的なアプローチを詳しくご紹介します。

本日の相談|1年経っても上がらない左肩と日常生活の制限

K様が抱えていた深刻な悩み

K様が初めてPHYSIOTHを訪れたのは、乳がん手術から約1年が経過した頃でした。手術そのものは成功し、がんの治療としては順調に進んでいました。しかし、術後から続く左肩の痛みと可動域制限は、時間が経っても改善する気配がありませんでした。

「手術してから、ここが痛いからあんまり遠くには行かないんです」

K様の言葉には、行動範囲が狭まってしまった悔しさがにじんでいました。以前は家族の中で積極的に運転を引き受けていたK様ですが、術後は「ドライバーとしての順番が一気に最後になっちゃって」という状況に。腕を動かしにくいため、何かあった時の対応に不安があり、自分から運転を避けるようになっていました。

整形外科には定期的に通っていましたが、そこでは「上がっていますよ」と言われるものの、実際の生活では髪を結ぶことさえ困難。ドライヤーを使う動作も痛みを伴い、日常の些細な動作一つ一つに制限を感じていました。

医療機関では解決できなかった「生活の質」の問題

医療機関での評価は、主に可動域の角度測定が中心です。確かに数値としては「90度から100度に改善」といった変化はあるかもしれません。しかし、それが実際の生活動作の改善につながっているかは別問題です。

K様の場合も、整形外科では「可動域は上がっている」と評価されていました。しかし実際には、髪を真ん中で結ぶことができない、車の運転で不安を感じる、遠出を避けるようになるなど、生活の質は大きく低下していました。

「ここが突っ張ってる感じはずっとするんです」

この突っ張り感こそが、K様の日常生活を制限している最大の要因でした。可動域の数値だけでは測れない、組織の硬さや筋肉の質的な問題が、痛みと動きにくさの原因となっていたのです。

K様が抱えていた課題|乳がん術後特有の身体変化

胸周りの組織硬化がもたらす連鎖的な問題

乳がん手術では、乳房組織だけでなく、周辺のリンパ節や筋膜、皮膚組織にも影響が及びます。手術による組織の切除や縫合は、治癒過程で瘢痕組織を形成します。この瘢痕組織は正常な組織よりも柔軟性に欠け、周囲の組織を引っ張る力を持ちます。

K様の場合、初回の評価で最も顕著だったのが胸周りの組織硬化でした。特に脇の下から胸の前面にかけての硬さが強く、この硬さが肩の動きを制限する最大の要因となっていました。

肩を上げる動作には、実は胸の筋肉や皮膚組織の柔軟性が不可欠です。腕を上げるとき、胸の組織は伸びる必要があります。しかし術後の瘢痕組織がこの伸びを妨げるため、無理に腕を上げようとすると組織が引っ張られて痛みが生じます。結果として、脳は「これ以上上げると危険」と判断し、可動域を制限してしまうのです。

筋力低下と神経系の協調性の問題

組織の硬さに加えて、K様が抱えていたもう一つの大きな問題が筋力低下でした。術後の痛みから腕を使わない期間が続いたことで、左腕の筋力は右腕と比較して著しく低下していました。

「500グラムのダンベルでも重たいんです」

健康な右腕では簡単に持ち上げられる重さでも、左腕では大きな負担に感じられました。これは単純な筋力の問題だけでなく、神経系の協調性の問題も関係しています。

長期間にわたって腕を動かさないでいると、脳の中で腕を動かす領域の活動が低下します。脳は「この部分は使わなくていい」と認識し、その領域を縮小させてしまうのです。結果として、筋力があっても上手く使えない、細かい動きの調整ができないといった問題が生じます。

K様の場合、腕を上げる動作だけでなく、ひねる動作や細かい位置調整が必要な動作で特に困難を感じていました。これは筋力だけでなく、脳と筋肉の連携が上手く機能していないことを示していました。

来店のきっかけ|専門的なリハビリへの期待

一般的な治療では改善しない現実への気づき

K様が専門的なリハビリ施設を探し始めたのは、整形外科での治療に限界を感じたことがきっかけでした。定期的に通院し、指示された運動も行っていました。しかし、数ヶ月経っても日常生活での不便さは変わらず、「このままでは本当に良くなるのだろうか」という不安が募っていきました。

乳がん術後のリハビリは、一般的な整形外科疾患とは異なる専門性が必要です。単に関節を動かすだけでなく、手術で影響を受けた組織の特性を理解し、それに応じたアプローチが求められます。しかし、すべての医療機関にそうした専門性があるわけではありません。

「整形外科の先生はいつも『上がってる』って言うんですけど、こうやってこれくらいしかいかなかったんです」

K様の言葉には、医療機関の評価と自分の実感のギャップへの戸惑いが表れていました。数値としては改善しているかもしれない。でも生活は楽にならない。この矛盾を解決するには、より専門的なアプローチが必要だと感じていました。

乳がん術後リハビリの専門性を求めて

インターネットで「乳がん術後 リハビリ 二子玉川」と検索したK様は、PHYSIOTHのホームページにたどり着きました。そこには、国家資格を持つ理学療法士による専門的なリハビリ、15年の病院勤務で5万人以上を診てきた実績、そして乳がん術後のリハビリに特化したアプローチが紹介されていました。

特にK様の心を動かしたのは、実際の症例紹介でした。自分と同じように術後1年以上経っても痛みが続いていた方が、専門的なリハビリによって日常生活を取り戻していく過程が詳しく書かれていました。

「この先生なら、私の状況を理解してくれるかもしれない」

そう感じたK様は、すぐに予約の連絡を入れました。二子玉川という立地も、自宅から通いやすい距離であったことも決め手の一つでした。用賀、上野毛、等々力、尾山台といった周辺地域からもアクセスしやすい場所にあることは、継続的なリハビリを考える上で重要なポイントでした。

カウンセリングの様子|丁寧な評価が明らかにした問題の本質

初回評価で見えてきた具体的な問題点

初回のカウンセリングは、詳細な問診から始まりました。手術の時期、術式、その後の治療経過、現在の症状、日常生活での困りごとを一つ一つ丁寧に聞き取ります。K様は、髪を結ぶ動作、ドライヤーを使う動作、車の運転、遠出への不安など、具体的な困りごとを話しました。

次に行われたのが、実際の可動域と動きの質の評価です。まっすぐ前から腕を上げる動作、横から上げる動作、前ならえの姿勢から腕を開く動作、後ろに回す動作など、肩のあらゆる動きを細かくチェックしていきます。

「前からまっすぐ上げてみましょう」

最初の評価では、K様の左腕は約90度、つまり真横の高さまでしか上がりませんでした。右腕は170度近くまで上がるのに対し、左腕は半分程度の可動域しかありません。しかも、上げようとすると胸の前面から脇にかけて強い突っ張り感と痛みが走ります。

横から上げる動作も同様で、肘を伸ばしたままでは90度程度まで。開く動作では、肘を曲げてしまうことで何とか動かしている状態でした。これは、肩関節そのものよりも、胸周りの組織の硬さが主な制限因子となっていることを示していました。

組織の硬さを確認する触診評価

可動域の評価に続いて行われたのが、組織の硬さを直接確認する触診評価です。仰向けになった状態で、胸の前面、脇の下、肩周りの筋肉や皮膚組織を丁寧に触診していきます。

「この辺りの硬さが一番ですね。この位置を柔らかくしていく必要があります」

施術者の指が触れた部分は、K様自身も「ここが一番硬い」と感じていた場所でした。胸の前面から脇にかけての組織は、まるで板のように硬くなっており、皮膚を持ち上げようとしてもほとんど動きません。

この硬さこそが、肩の動きを制限している最大の原因でした。腕を上げるには、この硬くなった組織が伸びる必要があります。しかし組織が硬いために伸びることができず、結果として腕が上がらないのです。

触診では同時に、筋肉の緊張状態や痛みの出る動作も確認します。力を入れた時の痛み、伸ばした時の痛み、それぞれがどの程度なのかを評価することで、どのようなアプローチが最適かを判断していきます。

施術内容の選定|乳がん術後に特化した専門アプローチ

組織の柔軟性を取り戻す関節ファシリテーション

K様の状態を総合的に評価した結果、施術の第一目標は「胸周りの組織の柔軟性を取り戻すこと」に設定されました。そのために用いられたのが、関節ファシリテーションという専門的な手技です。

関節ファシリテーションとは、関節の動きを促進するための手技療法です。硬くなった組織に対して適切な方向と強さで圧をかけながら動かすことで、組織の滑走性を改善し、柔軟性を取り戻していきます。

K様の場合、特に重点的にアプローチしたのが胸の前面から脇にかけての領域でした。仰向けの状態で、施術者が組織を丁寧にほぐしながら、同時に腕を動かしていきます。組織が伸びる方向に誘導しながら動かすことで、硬くなった組織に「伸びる」という感覚を再学習させていくのです。

「痛みはどのように感じますか」

施術中は常に痛みの程度を確認しながら進めます。組織が硬いため、ある程度の痛みは避けられませんが、我慢できないほどの痛みは逆効果です。K様の表情や反応を見ながら、適切な強さで施術を進めていきます。

可動域を広げるストレッチとモビライゼーション

組織の柔軟性を改善する手技と並行して行われたのが、可動域を広げるためのストレッチとモビライゼーションです。

まず行われたのが、腕を上げる動作のサポートです。K様自身の力で腕を上げてもらい、上がりにくくなる位置から施術者が適切な方向にサポートします。このとき重要なのは、単に腕を押し上げるのではなく、肩甲骨の動きや胸郭の動きも含めて全体的に動かすことです。

「小さい腹圧を入れながら、ゆっくり上げていきましょう」

呼吸と連動させながら動かすことで、より深い組織までアプローチできます。息を吐きながら腕を上げることで、胸郭が広がり、組織の伸びやすさが増します。

次に行われたのが、開く動作のストレッチです。前ならえの姿勢から腕を横に開いていく動作は、胸の筋肉が最も伸ばされる動作です。K様の場合、この動作が最も制限されており、痛みも強く出ていました。

施術者は、K様の腕を支えながら、ゆっくりと開く方向に誘導します。組織が伸びる感覚を感じながら、少しずつ可動域を広げていきます。最初は肘を曲げた状態から始め、徐々に肘を伸ばした状態でも開けるように進めていきます。

筋力と神経系の協調性を改善するトレーニング

組織の柔軟性が改善してきたら、次は筋力と神経系の協調性を改善するトレーニングに移ります。ただ柔らかくするだけでは不十分で、その柔らかさを活かして正しく動かせるようになる必要があるからです。

最初に行われたのが、軽い重りを使った運動です。500グラムのダンベルを持って、腕を上げる、横に開く、ひねるといった動作を行います。重りを使うことで、筋肉に適切な負荷がかかり、筋力の向上だけでなく、脳と筋肉の連携も改善されます。

「重たいですよね。でもこれが筋力を取り戻すために大切なんです」

最初は500グラムでも重く感じていたK様ですが、回を重ねるごとに楽に持ち上げられるようになっていきました。これは筋力が向上しただけでなく、脳が効率的に筋肉を使えるようになったことを示しています。

さらに、ボールを使った協調性トレーニングも取り入れられました。小さなボールを上に投げてキャッチするという単純な動作ですが、これには高度な協調性が必要です。投げる高さの調整、ボールの位置を予測する、適切な位置に手を動かす、タイミングよくキャッチする。これらすべてが、脳と筋肉の連携によって成り立っています。

「最初は落としてもいいですよ。徐々に慣れていきましょう」

最初は何度も落としていたK様ですが、練習を重ねるうちにスムーズにキャッチできるようになっていきました。この変化は、脳の中で腕を動かす領域が再び活性化してきたことを示しています。

施術中の会話|リアルなやり取りから見える信頼関係

日常生活の変化を共有する時間

施術は単に体を動かすだけの時間ではありません。K様と施術者の間には、自然な会話が生まれます。その会話の中で、日常生活での変化や困りごと、不安や期待が共有されていきます。

「やると、少し動きやすい感じはしますか」

施術者の問いかけに、K様は「少し動きやすい感じはします」と答えます。この「少し」という言葉には、確実に変化を感じているものの、まだ完全ではないという実感が込められています。

施術中の会話では、家族のこと、日常の出来事、趣味の話なども交わされます。K様は娘さんや息子さんの話、運転のこと、英語の話など、様々な話題を話しました。こうした何気ない会話が、施術の時間をリラックスしたものにし、体の緊張をほぐす効果もあります。

痛みと向き合う励まし

施術には痛みを伴う場面もあります。硬くなった組織を伸ばす時、可動域の限界に挑戦する時、どうしても痛みが生じます。そんな時、施術者の励ましと説明が大きな支えになります。

「痛いですよね。でも、この痛みは組織が伸びている証拠なんです。無理はしませんが、少しずつ限界を広げていきましょう」

痛みの意味を理解することで、K様は前向きに痛みと向き合えるようになっていきました。ただ我慢するのではなく、「これは良くなるための痛みだ」と認識することで、心理的な負担が軽減されます。

また、施術者は常にK様の表情や反応を観察し、無理のない範囲で進めることを心がけていました。「痛すぎたら言ってくださいね」という声かけが、K様に安心感を与えていました。

施術後の変化|数値と実感の両面での改善

可動域の劇的な改善

施術を重ねるごとに、K様の可動域は着実に改善していきました。初回は90度程度だった前方挙上が、3回目の施術後には170度近くまで上がるようになりました。これは、顔の横まで腕が上がる状態です。

「すごい、こんなに上がるなんて」

K様自身も驚きの声を上げました。自分の腕がこんなに上がるとは思っていなかったのです。横に開く動作も、最初は肘を曲げないとできなかったのが、肘を伸ばしたままでも開けるようになりました。

数値としての改善だけでなく、動きの質も大きく変化しました。最初は腕を上げる時に肩をすくめるような代償動作が見られましたが、徐々に肩甲骨や胸郭も連動して動くようになり、よりスムーズで自然な動きになっていきました。

日常生活での実感

数値以上にK様が喜んだのは、日常生活での変化でした。

「髪の毛とか結びにくかったのに、真ん中で結べるようになりました」

以前は髪を結ぶ時、腕が上がらないため低い位置でしか結べませんでした。それが、施術を重ねるうちに、頭の後ろの高い位置で結べるようになったのです。これは単に腕が上がるようになっただけでなく、ひねる動作や細かい位置調整もできるようになったことを示しています。

ドライヤーを使う動作も楽になりました。以前は腕を上げ続けることが辛く、ドライヤーの時間が苦痛でした。それが、痛みを感じずに腕を上げ続けられるようになり、髪を乾かす時間が苦痛ではなくなりました。

車の運転への不安も軽減されました。腕を動かしやすくなったことで、ハンドル操作に自信が持てるようになり、「また運転してもいいかな」と思えるようになりました。

K様の感想|リアルな声が物語る改善の実感

施術への率直な評価

施術後、K様は率直な感想を述べてくれました。

「正直、最初は半信半疑でした。1年間整形外科に通っても良くならなかったのに、本当に良くなるのかなって。でも、実際に通ってみて、確実に変化を感じています」

特にK様が評価していたのは、変化を数値と実感の両面で確認できることでした。施術の前後で可動域を測定し、「前回は90度だったのが今日は120度になっています」と具体的に示されることで、改善を実感できました。

「数字で見せてもらえると、ちゃんと良くなっているんだって安心できます。それに、実際に生活でも楽になっているのを感じるので、続けるモチベーションになります」

専門性への信頼

K様が特に信頼を寄せていたのは、乳がん術後のリハビリに対する専門的な知識とアプローチでした。

「整形外科の先生は『上がっている』って言うだけだったけど、ここでは『この辺りの硬さが原因です』『この組織を柔らかくする必要があります』って、具体的に説明してくれるんです。だから、何をしているのか、なぜそれが必要なのかが分かります」

施術内容についても、単に腕を動かすだけでなく、組織の硬さに対するアプローチ、筋力トレーニング、神経系の協調性改善など、多角的なアプローチに納得感がありました。

「家でやる運動も教えてもらって、動画で撮ってもらえるので、家でも正しくできます。毎朝練習していますよ」

自宅でのセルフケアの指導も、K様にとって大きな価値がありました。施術の時間だけでなく、日常的に自分でケアできることが、改善を加速させる要因となっていました。

施術担当者が感じたポイント|専門家の視点から

乳がん術後リハビリの特殊性

担当した理学療法士は、K様のケースを通じて乳がん術後リハビリの特殊性を改めて実感したと言います。

「乳がん術後のリハビリは、一般的な肩の疾患とは全く異なるアプローチが必要です。関節そのものよりも、手術で影響を受けた組織の硬さが主な問題になるからです」

K様の場合も、肩関節自体には大きな問題はありませんでした。問題は胸の前面から脇にかけての組織硬化でした。この組織を柔らかくしない限り、いくら肩を動かそうとしても可動域は改善しません。

「初回の評価で、この硬さが最大の問題だと分かりました。だから、まずはこの硬さを改善することに集中しました」

継続の重要性と患者の努力

担当者が特に印象的だったのは、K様の継続的な努力でした。

「K様は本当に熱心に自宅での運動を続けてくれました。『毎朝練習している』とおっしゃっていましたが、その成果が確実に出ています」

リハビリは施術の時間だけでなく、日常的な積み重ねが重要です。1週間に1回の施術だけでは、改善のスピードは限られます。しかし、毎日自宅で運動を続けることで、組織の柔軟性が維持され、さらなる改善につながります。

「3回目の施術の時、『すごい、こんなに上がるなんて』とK様が驚いていましたが、それは私たちの施術だけの成果ではありません。K様自身の日々の努力があってこその結果です」

今後の展望

現在、K様の可動域は健康な右腕に近いレベルまで回復しています。しかし、担当者は「まだ改善の余地がある」と考えています。

「可動域は大きく改善しましたが、まだ組織の硬さは残っています。理想は左右同じくらいの柔らかさにすることです。そうすれば、突っ張り感もさらに減り、より快適に動かせるようになります」

今後の目標は、可動域の維持と組織の柔軟性のさらなる改善、そして筋力の完全な回復です。そのためには、継続的なリハビリと自宅でのセルフケアが引き続き重要になります。

よくある類似事例|他の患者様の改善例

事例1:術後2年経過しても痛みが続いていたM様

M様は乳がん手術から2年が経過していましたが、肩の痛みと可動域制限が続いていました。K様と同様に、整形外科では「経過は良好」と言われていましたが、日常生活での不便さは変わりませんでした。

M様の場合、組織の硬さに加えて、肩甲骨周りの筋力低下が顕著でした。腕を上げる時に肩甲骨が適切に動かず、そのため肩関節に過度な負担がかかっていました。

施術では、組織の柔軟性改善に加えて、肩甲骨周りの筋力トレーニングを重点的に行いました。3ヶ月の継続的なリハビリの結果、可動域は約60度改善し、日常生活での痛みもほぼ消失しました。

事例2:放射線治療後の皮膚硬化が強かったT様

T様は手術に加えて放射線治療も受けており、皮膚の硬化が特に強いケースでした。放射線治療は皮膚や皮下組織にダメージを与え、さらなる硬化を引き起こします。

T様の場合、通常の手技だけでは組織の柔軟性改善が難しく、より時間をかけた丁寧なアプローチが必要でした。施術時間を長めに設定し、組織を温めながらゆっくりとほぐしていくアプローチを取りました。

改善には時間がかかりましたが、6ヶ月の継続的なリハビリの結果、皮膚の柔軟性は大きく改善し、腕の動きもスムーズになりました。T様は「諦めかけていたけど、続けて良かった」と話してくれました。

施術後のセルフケア|自宅でできる改善法

胸周りのストレッチ

自宅でできる最も重要なセルフケアが、胸周りのストレッチです。K様にも指導された方法を紹介します。

まず、壁を使ったストレッチです。壁の角に立ち、両手を壁につけます。そのまま体を前に倒していくと、胸の筋肉が伸びます。この時、肘の高さを変えることで、伸びる部位を調整できます。肘を肩の高さにすると胸の中部、肘を上げると胸の上部、肘を下げると胸の下部が伸びます。

次に、床を使ったストレッチです。横向きに寝て、下の腕を前に伸ばします。上の腕を天井に向けて伸ばし、そのまま後ろに倒していきます。胸が開く感覚を感じながら、20秒から30秒キープします。

「最初は痛いかもしれませんが、毎日続けることで徐々に柔らかくなります。痛みが強すぎる場合は無理せず、できる範囲で行ってください」

腕を上げる運動

可動域を維持・改善するためには、毎日腕を上げる運動を行うことが重要です。

仰向けに寝た状態で、両手を組んで天井に向けて伸ばします。そのまま頭の方向に倒していきます。この時、肘を曲げないように意識します。限界まで倒したら、そこで10秒キープし、ゆっくり戻します。

座った状態でも同様の運動ができます。両手を組んで前に伸ばし、そのまま天井に向けて上げていきます。肩がすくまないように注意しながら、できるだけ高く上げます。

「重要なのは、毎日続けることです。1日1回でもいいので、必ず行ってください。K様は毎朝練習されていて、その成果が確実に出ています」

ボールを使った協調性トレーニング

神経系の協調性を維持するためには、ボールを使ったトレーニングが効果的です。

小さなボール(テニスボール程度の大きさ)を用意します。片手でボールを持ち、天井に向けて軽く投げてキャッチします。最初は低い高さから始め、慣れてきたら徐々に高く投げます。

両手でキャッチボールをするのも良い練習です。右手から左手へ、左手から右手へとボールを投げ合います。この時、投げる高さや距離を変えることで、難易度を調整できます。

「これは楽しみながらできるトレーニングです。テレビを見ながらでもできるので、日常的に取り入れてみてください」

日常生活での意識

セルフケアの運動だけでなく、日常生活での意識も重要です。

できるだけ腕を使う機会を増やすことが大切です。高いところのものを取る、洗濯物を干す、料理をするなど、日常的な動作を積極的に行いましょう。痛みが強い場合は無理をする必要はありませんが、できる範囲で腕を使うことが、機能の維持・改善につながります。

姿勢にも気をつけましょう。猫背の姿勢は胸が閉じた状態になり、組織の硬化を進めてしまいます。背筋を伸ばし、胸を開いた姿勢を意識することで、組織の柔軟性が保たれます。

「K様も、運転する時の姿勢を意識するようになったとおっしゃっていました。日常のちょっとした意識が、大きな違いを生みます」

長期的な改善と予防|再発を防ぐために

組織の柔軟性を維持する習慣

乳がん術後の組織硬化は、一度改善しても、ケアを怠ると再び硬くなる可能性があります。そのため、長期的に柔軟性を維持する習慣が重要です。

毎日のストレッチを習慣化することが最も効果的です。朝起きた時、夜寝る前など、決まった時間にストレッチを行うことで、習慣として定着しやすくなります。K様も「毎朝練習している」と話していましたが、この習慣が改善を持続させる鍵となっています。

また、定期的な専門家のチェックも重要です。自分では気づかない硬さの再発や、動きの癖などを専門家に指摘してもらうことで、早期に対処できます。

筋力の維持と向上

可動域が改善しても、筋力が不足していると日常生活での動作が困難になります。特に乳がん術後は、長期間腕を使わなかったことで筋力が大きく低下しています。

自宅でできる簡単な筋力トレーニングとして、ペットボトルを使った運動があります。500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、ダンベル代わりに使います。腕を上げる、横に開く、前に伸ばすなど、様々な方向に動かすことで、バランスよく筋力をつけることができます。

慣れてきたら、ペットボトルのサイズを大きくしたり、水の量を増やしたりして負荷を上げていきます。ただし、無理は禁物です。痛みが出ない範囲で、徐々に負荷を上げていくことが大切です。

心理的なサポートの重要性

身体的な改善だけでなく、心理的なサポートも長期的な改善には重要です。

乳がんの経験は、身体的な影響だけでなく、心理的にも大きな影響を与えます。「以前のように動けない自分」を受け入れることは簡単ではありません。K様も「ドライバーとしての順番が一気に最後になっちゃって」と話していましたが、そこには家族内での役割の変化への戸惑いがありました。

リハビリを通じて身体機能が改善することは、心理的な回復にもつながります。「できなかったことができるようになる」という経験が、自己効力感を高め、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。

家族や友人のサポートも重要です。リハビリの成果を共有し、励ましてもらうことで、継続するモチベーションが高まります。K様も家族に「すごいね」と言われることが嬉しいと話していました。

よくある質問|乳がん術後リハビリについて

Q1:手術からどのくらい経ってからリハビリを始めるべきですか

手術直後は傷の治癒が最優先です。一般的には、手術後2週間から4週間程度で、医師の許可が出てからリハビリを開始します。ただし、術後早期から適切な範囲での運動は推奨されており、医師や看護師の指導のもとで行うことが大切です。

K様のように術後1年経過していても、リハビリを始めることに遅すぎるということはありません。組織の硬化は時間が経つほど進行しますが、適切なアプローチによって改善は可能です。

Q2:リハビリは痛いですか

組織が硬くなっている場合、ある程度の痛みは避けられません。しかし、我慢できないほどの痛みは逆効果です。PHYSIOTHでは、患者様の痛みの程度を常に確認しながら、適切な強さで施術を行います。

「痛いけど気持ちいい」程度の痛みは、組織が伸びている証拠であり、改善につながる痛みです。一方、鋭い痛みや我慢できない痛みは、組織を傷つける可能性があるため、すぐに伝えてください。

Q3:どのくらいの頻度で通えばいいですか

理想的には、週1回から2週間に1回の頻度で通うことをお勧めします。あまり間隔が空きすぎると、改善した柔軟性が元に戻ってしまう可能性があります。

ただし、自宅でのセルフケアを毎日行っていれば、月1回程度の通院でも効果を維持できる場合があります。K様も「毎朝練習している」とおっしゃっていましたが、この日々の積み重ねが改善を加速させています。

Q4:どのくらいの期間で改善しますか

個人差が大きいため一概には言えませんが、多くの方は3ヶ月から6ヶ月程度で大きな改善を実感されます。K様の場合は3回の施術で可動域が約80度改善しましたが、これは比較的早い改善例です。

組織の硬さの程度、手術の術式、放射線治療の有無、年齢、日常的なセルフケアの実施状況など、様々な要因が改善のスピードに影響します。焦らず、継続的に取り組むことが大切です。

Q5:保険は適用されますか

PHYSIOTHでの施術は自費診療となります。保険適用の施術とは異なり、一人ひとりの状態に合わせた専門的なアプローチと、十分な施術時間を確保できることが特徴です。

料金については直接お問い合わせください。初回カウンセリングでは、詳細な評価と施術計画の説明を行い、納得いただいた上で施術を開始します。

Q6:自宅でできることはありますか

自宅でのセルフケアは非常に重要です。本記事の「施術後のセルフケア」のセクションで紹介したストレッチや運動を、毎日継続することをお勧めします。

施術時には、一人ひとりに合わせたセルフケアの方法を動画で撮影しながら指導します。動画があれば、自宅でも正しい方法で運動を行うことができます。

Q7:他の整形外科や整体と何が違いますか

PHYSIOTHの最大の特徴は、乳がん術後リハビリに特化した専門的なアプローチです。国家資格を持つ理学療法士が、15年の病院勤務で培った経験をもとに、一人ひとりの状態に合わせた施術を行います。

一般的な整形外科では、可動域の評価はあっても具体的なリハビリが不足していることが多く、整体では乳がん術後特有の組織の問題に対応できないことがあります。PHYSIOTHでは、組織の柔軟性改善、筋力向上、神経系の協調性改善など、多角的なアプローチで根本的な改善を目指します。

まとめ|専門的なリハビリで取り戻す日常生活

改善への確かな道筋

K様の事例が示すように、乳がん術後1年以上経過しても、専門的なリハビリによって大きな改善は可能です。整形外科で「経過は良好」と言われても、日常生活での不便さが続いているなら、それは改善の余地があるということです。

重要なのは、乳がん術後特有の問題を理解した専門的なアプローチを受けることです。単に腕を動かすだけでなく、組織の硬さに対する手技療法、筋力トレーニング、神経系の協調性改善など、多角的なアプローチが必要です。

K様は3回の施術で可動域が約80度改善し、髪を結ぶ、ドライヤーを使う、運転するといった日常動作が楽になりました。この改善は、専門的な施術と毎日のセルフケアの両方があってこそ実現したものです。

継続的な取り組みの重要性

リハビリは一度で終わるものではありません。継続的な取り組みが、改善を持続させ、さらなる向上につながります。

PHYSIOTHでは、施術だけでなく、自宅でできるセルフケアの指導にも力を入れています。動画撮影による丁寧な指導で、正しい方法を自宅でも実践できます。K様のように「毎朝練習する」習慣が、改善を加速させる鍵となります。

また、定期的な専門家のチェックも重要です。自分では気づかない問題点や、新たな改善のアプローチを提案してもらうことで、より効果的なリハビリが可能になります。

あなたも改善できる

「もう1年も経っているから」「整形外科で良くならなかったから」と諦める必要はありません。K様も最初は半信半疑でしたが、専門的なアプローチによって確実に改善しています。

乳がん手術後の肩の痛みや可動域制限でお悩みの方は、一度専門的なリハビリを受けてみることをお勧めします。あなたの状態を詳しく評価し、最適なアプローチを提案します。

ご予約・お問い合わせ

PHYSIOTHでは、乳がん術後のリハビリに特化した専門的な施術を提供しています。二子玉川駅から徒歩圏内、用賀、上野毛、等々力、尾山台、九品仏、自由が丘からもアクセスしやすい立地です。

初回カウンセリングでは、詳細な評価と施術計画の説明を行います。あなたの状態に合わせた最適なアプローチを提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

PHYSIOTH
東京都世田谷区玉川4ー3ー15 サントピア二子玉川第2 101

あなたの日常生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。一緒に改善への道を歩んでいきましょう。

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