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二子玉川で人工股関節術後の腰痛改善 70代女性の実例

はじめに 術後の新たな痛みに悩むあなたへ

人工股関節の手術を無事に終えて、ようやく歩けるようになった。

そう安心していたのに、今度は腰が痛くなってきた。

こんな経験をされている方は、決して少なくありません。

手術前は股関節の痛みだけだったのに、術後しばらくしてから腰や太もも、すねにまで痛みが広がってしまう。

病院のリハビリには通っているけれど、混雑していて十分な時間を取ってもらえない。

自分でストレッチをしてみても、やりすぎて逆に痛みが強くなってしまう。

日によって調子が良かったり悪かったりで、予定が立てられない。

そんな不安を抱えながら毎日を過ごしている方に、今回は70代女性N様の改善事例をご紹介します。

N様は両股関節の人工関節置換術を受けた後、椎間関節の問題による腰痛に悩まされていました。

痛みの波があり、ある日は普通に歩けるのに、別の日は数歩歩いただけで激痛が走る。

そんな不安定な状態から、どのようにして日常生活を取り戻していったのか。

専門的なアプローチと日常でできるセルフケアを組み合わせた改善の道のりを、詳しくお伝えします。

本日の相談内容 痛みの波に翻弄される日々

両股関節手術後の新たな悩み

N様が当院を訪れたのは、初夏の暑さを感じ始めた5月のことでした。

「暑くなりましたね。歩くと暑いですよね」という何気ない会話から始まったカウンセリングで、N様は複雑な表情を浮かべていました。

両股関節の人工関節置換術を受けてから数年が経過し、股関節自体の痛みはかなり改善していたN様。

しかし最近、腰の痛みが気になるようになってきたといいます。

「思うより治っているのかな、いいかなと思うと、また痛くなって」

この言葉には、改善への期待と不安が入り混じった複雑な心境が表れていました。

予測できない痛みへの不安

N様を最も悩ませていたのは、痛みの不安定さでした。

「今日は全然大丈夫なんだけど、2、3日前はやっぱり痛かったりして」

調子の良い日は普通に歩けるのに、悪い日は歩き始めて数歩で痛みが走る。

この予測不可能な痛みの波が、日常生活の計画を立てることを困難にしていました。

特に困ったのは、お孫さんを預かる予定があった時のことです。

連休中に1週間、中高生のお孫さん2人を預かることになったN様。

「痛いから嫌だな、嫌だなと思って。でも思ったよりスムーズに」

結果的には乗り切れたものの、痛みがいつ強くなるか分からない不安を抱えながらの1週間は、精神的にも身体的にも大きな負担でした。

病院でのリハビリとの向き合い方

N様は整形外科の病院で週1回のリハビリを受けていました。

しかし、そこで経験したのは「やりすぎ」による痛みの悪化でした。

「お尻を一生懸命ゴリゴリゴリゴリやってたの。そして、さするぐらいでいいですよって」

強めのマッサージを受けた後、かえって痛みが強くなってしまったというN様。

「やりすぎちゃいけないんだ、ここは、と思って」

リハビリの適切な強度が分からず、どこまでやっていいのか判断できない不安を抱えていました。

また、病院のリハビリ室は非常に混雑しており、予約時間通りに始まることはほとんどありません。

待ち時間が長く、一人にかけられる時間も限られている状況でした。

お客様が抱えていた課題 複合的な痛みと生活への影響

椎間関節の問題が判明

病院での検査の結果、N様の腰痛の原因が明らかになりました。

椎間関節に腫れがあり、神経を圧迫している状態だったのです。

「悪性ではないんですって。それで先生は大丈夫、悪性のものじゃないから大丈夫ですよって言われた」

悪性ではないと聞いて一安心したものの、この腫れが痛みの原因であることに変わりはありません。

MRI検査で詳しく調べた結果、椎間関節の神経に腫れが生じており、周囲の組織を刺激していることが分かりました。

股関節と腰痛の複雑な関係

N様の場合、股関節の手術歴と腰痛が複雑に絡み合っていました。

両股関節の人工関節置換術後、股関節周りの筋肉や組織が硬くなりやすい状態が続いていたのです。

特に右側の股関節の動きが制限されており、その影響で腰や骨盤周りの筋肉に過度な負担がかかっていました。

「40代まで、20代から40代くらいまでちょっちゅう腰が痛かった」

実は、N様は若い頃から腰痛を繰り返していた経験がありました。

子育て中は特に腰の痛みに悩まされていたといいます。

その後、股関節の痛みが主な悩みとなり腰痛は一時的に落ち着いていましたが、股関節の手術後、再び腰痛が顕在化してきたのです。

日常生活での具体的な困りごと

痛みは、N様の日常生活のさまざまな場面に影響を与えていました。

歩行時の痛みは特に深刻でした。

「ひどい時は、ここまで来て、やっぱりこのぐらい歩いただけで、ああ痛いって思って、柱ごと止まるぐらいの時もある」

外出先で突然痛みが強くなり、立ち止まらざるを得ない状況は、外出への不安を増大させました。

立ち座りの動作でも痛みが出ることがありました。

「座る時にもこう痛くなったりとか」

椅子から立ち上がる時、座る時に腰に痛みが走ることがあり、日常の何気ない動作にも注意が必要でした。

階段の上り下りは、日によって大きく状態が変わりました。

「階段の上りは全然大丈夫なのね。痛くなってもおかしくはないんだけど」

調子の良い日は問題なく上れるのですが、痛みが強い日は一段ずつゆっくりと上がる必要がありました。

洗濯物を持って2階に上がる時など、家事の中でも階段は避けられない動作です。

すねの痛みという謎の症状

腰痛以外にも、N様を悩ませていた症状がありました。

それは、すねの痛みです。

「痛くなるとしたら、お尻よりも先にすねが痛い」

歩き始めると、腰やお尻よりも先にすねに痛みを感じることが多かったというN様。

この症状は、股関節の動きの制限と深く関係していました。

股関節が十分に伸びないため、歩行時にすねの筋肉に過度な負担がかかっていたのです。

来店のきっかけ 専門的なサポートを求めて

病院のリハビリだけでは不十分

N様が当院を訪れたのは、病院でのリハビリだけでは十分な改善が得られないと感じたためでした。

週1回のリハビリでは、痛みの波に対応しきれません。

また、混雑した環境では、細かい身体の使い方や日常生活での注意点を十分に相談する時間が取れませんでした。

「一人で掛け持ちしてないのってあるでしょ?」

病院のリハビリでは、一人の理学療法士が複数の患者さんを同時に担当することも多く、個別の対応が難しい状況でした。

自己流のケアでの失敗経験

N様は自宅でも積極的にセルフケアを試みていました。

しかし、適切な強度や頻度が分からず、かえって痛みを悪化させてしまった経験がありました。

「リハビリの時にやってる時は別に痛くない。でもなんかここばっかりが痛いなと思ってやりすぎ」

お尻周りをボールで転がしてほぐすセルフケアを行っていたN様。

リハビリで教わった方法を自宅でも実践していたのですが、やりすぎて筋肉を傷めてしまったのです。

「体中がちょっとくたびれちゃった」

この経験から、専門家の継続的な指導の必要性を強く感じたといいます。

医師からの相反する指示への困惑

N様を混乱させたのは、医師からの指示の受け取り方でした。

「転ばないように気をつけてね、転んだら大変ですよって言われたのに」

人工股関節の手術後、転倒には十分注意するよう指導を受けていたN様。

そのため、日常生活でも常に転倒に気をつけて慎重に行動していました。

ところが、診察時に「転ばないように歩いてる」と伝えたところ、医師から強く言われたそうです。

「どんなに気をつけていても、転ぶ時は転ぶんだ。気をつけているだけで転ばないんだったら、みんな転んでない」

普通に生活していれば自然と転ばないように気をつけるのだから、過度に意識する必要はないという意味だったのでしょう。

しかし、N様にとっては「転倒に注意」と「普通に動け」という相反する指示に聞こえ、どう行動すればいいのか分からなくなってしまいました。

カウンセリングの様子 丁寧な問診で見えた全体像

リラックスした雰囲気での対話

初回のカウンセリングは、リラックスした雰囲気の中で進みました。

「今日は痛くなく歩けて」

この日は比較的調子が良かったというN様。

しかし、だからこそ「日によって違う」という痛みの特徴を詳しく伺うことができました。

カウンセリングでは、最近の生活状況についても詳しくお聞きしました。

お孫さんを1週間預かった話、洗濯物が増えて大変だった話など、日常生活の具体的なエピソードから、身体への負担の実態が見えてきました。

痛みの詳細な確認

痛みの部位、強さ、出現するタイミングを詳しく確認していきました。

「この筋肉痛、ここが痛いんです」

N様が指差したのは、腰の下部から臀部にかけての部分でした。

「立ったり座ったり、今は全然大丈夫なんだけど、座る時にもこう痛くなったりとか」

痛みは常にあるわけではなく、特定の動作や姿勢で出現することが分かりました。

また、すねの痛みについても詳しく伺いました。

「痛くなるとしたら、お尻よりも先にすねが痛い」

歩き始めの数歩で、すねの前面に痛みを感じることが多いとのこと。

この情報は、股関節の動きの制限がすねの筋肉に過度な負担をかけていることを示唆していました。

既往歴と現在の治療状況の確認

N様の身体の状態を正確に把握するため、これまでの治療歴も詳しく確認しました。

両股関節の人工関節置換術を受けた時期、術後の経過、現在の股関節の状態。

椎間関節の問題が見つかった経緯、MRI検査の結果、医師からの説明内容。

現在受けている病院でのリハビリの頻度、内容、効果の実感。

これらの情報を総合することで、N様の身体の全体像が明確になってきました。

施術内容の選定理由と流れ 根本原因へのアプローチ

股関節の動きの改善を最優先に

N様の腰痛は、椎間関節の問題が直接的な原因でした。

しかし、その背景には股関節の動きの制限があると判断しました。

人工股関節置換術後、特に右側の股関節周りの筋肉や組織が硬くなっており、股関節の可動域が制限されていました。

この制限により、歩行時や立ち座りの際に腰で代償的に動こうとするため、腰への負担が増大していたのです。

「右の方がより悪かったから、その硬さが残っていて余計に神経に引っ張られたりとか、影響が起きている」

まずは股関節周りの筋肉や組織をほぐし、股関節の動きを改善することで、腰への負担を減らすアプローチを選択しました。

関節ファシリテーションによる動きの改善

施術では、関節ファシリテーションという手技を中心に用いました。

これは、関節本来の動きを引き出すための専門的な手技です。

筋肉をほぐすだけでなく、関節自体の動きを改善することで、より根本的な改善を目指します。

N様の場合、特に股関節の伸展(後ろに伸ばす動き)の制限が顕著でした。

「普通に立ってるときもそうですけど、ちょっとこう、腰が引け気味になる」

股関節が十分に伸びないため、立っている時も骨盤が後ろに引けた姿勢になりがちでした。

関節ファシリテーションにより、股関節の伸展可動域を広げることを目指しました。

正しい身体の使い方の指導

施術と並行して、日常生活での身体の使い方の指導も重要でした。

特に重視したのは、歩行時の姿勢です。

「お腹に力を入れて、真っ直ぐにしてくださいと言うと、歩く時にはお腹に力を入れて、こう回るような気がする」

N様は病院でも「腹筋に力を入れて歩く」という指導を受けていました。

しかし、具体的にどう力を入れればいいのか、どの程度の力加減なのかが分からず、実践が難しかったといいます。

そこで、より分かりやすい身体の使い方をお伝えしました。

「肋骨と骨盤の骨があるじゃないですか、この間の、ここの間を、この距離をキープしたまま動いたり」

肋骨と骨盤の間の距離を保つことを意識すると、自然と腹筋に適度な力が入ります。

この方が「腹筋に力を入れる」という抽象的な指示よりも、具体的で実践しやすいのです。

歩行時の股関節の使い方

歩行時の股関節の使い方も、具体的に指導しました。

「歩いてて右足が後ろに来る時って、よりここが伸びないといけない」

歩行時、後ろに蹴り出す側の足は、股関節が十分に伸びる必要があります。

しかし、N様の場合、股関節の伸びが不十分なため、腰を反らせて代償していました。

「腰反っちゃうと、この間が、距離が離れちゃう」

肋骨と骨盤の間の距離が広がる、つまり腰が反った状態になると、腰への負担が増大します。

「この距離をキープするためには、股関節の付け根で伸びるしかない」

肋骨と骨盤の距離を保ったまま歩くためには、股関節をしっかり使う必要があります。

この意識を持って歩くことで、腰への負担を減らすことができるのです。

施術中の会話 不安を解消する丁寧な説明

痛みの波についての説明

施術中、N様が最も気にしていた「痛みの波」について、詳しく説明しました。

「ちょっとした冷えとかそういうのは来るから気を付けてくださいね」

痛みの強さが日によって変わるのは、身体の状態が常に変化しているためです。

気温の変化、活動量、疲労度、睡眠の質など、さまざまな要因が影響します。

「夏もね、冷房つくとまたね、それで冷えちゃったりっていうのもある」

特に、これから暑くなる季節は冷房による冷えに注意が必要です。

ただし、過度に気にする必要はないこともお伝えしました。

「ここだけすごい保冷剤とかアイソンとかで冷やすとかそういうのはやらなくてもいい」

患部を積極的に冷やす必要はなく、冷房で過度に冷やさない程度の注意で十分です。

「これから暑くなるし、暑くなっているのに変にこう着込んじゃってね、それで熱中症とかになったらめっちゃ困る」

冷えを気にしすぎて厚着をして熱中症になってしまっては本末転倒です。

バランスの取れた対応が大切であることを説明しました。

セルフケアの適切な強度について

N様が自宅でのセルフケアで失敗した経験を踏まえ、適切な強度について説明しました。

「ちょっと強めにやってもいいんですけど、痛くない時は」

セルフケアの強度は、その時の身体の状態に合わせて調整することが重要です。

「やっててその時痛かったら無理しなくていい。その時別に痛くないとか、その後も痛くならなければ、ちょっと強めにやっても大丈夫」

マッサージやストレッチを行っている最中や直後に痛みが出なければ、ある程度しっかりとほぐしても問題ありません。

逆に、痛みを感じたら無理をせず、優しくさする程度にとどめることが大切です。

「本来は出てないのに出ちゃってるんで、出てるせいで周りの組織、脂肪とか周りの組織に本来ないところにあるから、手に当たっちゃったりとかする」

椎間関節の腫れは、周囲の組織を刺激しやすい状態にあります。

そのため、強い刺激は避け、優しくほぐすことを心がけることが重要です。

すねの痛みのメカニズム

N様が不思議に思っていた、すねの痛みについても説明しました。

「股関節の影響があると思うので、右の方が硬さはあるので、動かしにくい分、ここに単純に変に力が入っちゃって、過剰に力が入っちゃって、負担がかかる」

股関節の動きが制限されていると、歩行時にすねの筋肉で代償しようとします。

その結果、すねの前面の筋肉(前脛骨筋)に過度な負担がかかり、痛みが生じるのです。

「すねの筋肉につながっているところではあるので、そこも関係なくはない」

また、椎間関節の問題がある部位の神経は、すねの筋肉にもつながっています。

そのため、神経を介した影響も考えられました。

「どっちかというとすねよりはこっちの股関節周りの方が影響が強い神経ではある」

ただし、N様の場合は神経の影響よりも、股関節の動きの制限による筋肉への負担の方が主な原因と考えられました。

施術後の変化 その場で実感できる改善

股関節の動きの改善

施術後、まず股関節の動きをチェックしました。

「前より少し柔らかい感じがしますね」

股関節周りの筋肉や組織をほぐしたことで、可動域が広がっていました。

特に、股関節の伸展(後ろに伸ばす動き)の改善が顕著でした。

「前は全然いかなかったので」

施術前と比べて、明らかに股関節が後ろに伸びるようになっていました。

腰の動きも確認しました。

「反るのはどうですか?痛くなりますか?」

「反るの痛くないわね、今日はいいですね。痛い時はもう、それだけでも痛いけど」

腰を後ろに反らす動作でも、痛みが軽減していました。

歩行時の姿勢の変化

施術後、改めて歩行をチェックしました。

指導した身体の使い方を意識しながら歩いてもらいます。

「肋骨と骨盤の間の距離をキープしておく」

この意識を持つだけで、歩行時の姿勢が大きく変わりました。

「この方がいいですね」

腰が反らず、股関節をしっかり使った歩き方ができるようになっていました。

「右足が後ろに来る時に、よりここが伸びないといけない。極端な話、この時にどうしてもより伸びるこの時はもっと伸びにくい」

歩行時、後ろ足の股関節を意識的に伸ばすことで、腰への負担が減ります。

最初は難しいと感じていたN様でしたが、繰り返し練習することで徐々にコツをつかんでいきました。

立ち座りの動作も楽に

立ち座りの動作も確認しました。

「立ち座りも、今日はそんなに痛くなかった?」

「今日は痛くなかった。今日は楽だった」

施術前は痛みを感じることがあった立ち座りの動作が、スムーズにできるようになっていました。

これは、股関節の動きが改善したことで、立ち座りの際に腰で代償する必要が減ったためです。

お客様の感想 希望が見えた瞬間

身体の変化への実感

施術後、N様からは前向きなコメントをいただきました。

「少し良くなってきて」

痛みが完全になくなったわけではありませんが、確実に改善の方向に向かっていることを実感されたようです。

「今日はね、やっぱり痛くなく歩けて」

この日は調子が良かったこともありますが、施術後はさらに歩きやすくなったとのことでした。

日常生活での実践への意欲

身体の使い方の指導についても、積極的に取り組む姿勢を見せてくださいました。

「わかった。少し。忘れちゃうの、歩いてるうちに」

新しい身体の使い方は、すぐには定着しません。

歩いているうちに忘れてしまうこともあるでしょう。

「でも、ちょこちょこやってもらって、それが癖になっていくと、だんだん自然と出てくるようになっていく」

繰り返し意識して実践することで、徐々に身体が覚えていきます。

最初は難しくても、続けることで自然とできるようになることを説明しました。

継続的なサポートへの期待

N様は、継続的に通院することを決められました。

「次決めておきましょうか」

定期的に身体の状態をチェックし、必要に応じて施術を受けることで、痛みの波を小さくしていくことができます。

「これをちょっと続けてもらって、その方が痛くなりにくいなとか、ちょっと調子いい感じがあるようだったら、これ続けてもらえるといい」

今回の施術と指導内容を続けることで、痛みの出る頻度が減ってくれることを期待しています。

施術担当者が感じたポイント 複合的な問題への対応

股関節と腰の相互関係の重要性

N様のケースで特に重要だったのは、股関節と腰の相互関係を理解することでした。

椎間関節の問題が直接的な痛みの原因であっても、その背景には股関節の動きの制限がありました。

人工股関節置換術後は、手術自体は成功していても、周囲の筋肉や組織の硬さが残りやすいものです。

この硬さが、歩行や日常動作での腰への負担を増大させていました。

股関節の動きを改善することで、腰への負担を減らし、痛みの軽減につながったのです。

身体の使い方の具体的な指導の重要性

「腹筋に力を入れて歩く」という抽象的な指導では、実践が難しいことが多いです。

N様も、病院で同様の指導を受けていましたが、具体的にどうすればいいのか分からず困っていました。

「肋骨と骨盤の間の距離をキープする」という具体的な目印を示すことで、身体の使い方が格段に分かりやすくなります。

この距離を保つためには、自然と腹筋に適度な力が入ります。

また、股関節をしっかり使う必要も出てきます。

結果として、理想的な歩行姿勢に近づくことができるのです。

セルフケアの適切な指導

N様は自宅でも積極的にセルフケアを行っていましたが、やりすぎて痛みを悪化させてしまった経験がありました。

セルフケアは非常に重要ですが、適切な強度と頻度で行うことが大切です。

「その時痛かったら無理しなくていい」という明確な基準を示すことで、安心してセルフケアに取り組めるようになります。

また、痛みが強い時と弱い時で、セルフケアの強度を調整することも重要です。

調子の良い時はしっかりとほぐし、調子の悪い時は優しくさする程度にする。

この使い分けができるようになることが、セルフケアの成功につながります。

よくある類似事例の紹介 同じ悩みを抱える方々

事例1:人工股関節術後の腰痛に悩む60代女性

60代のK様も、N様と同様に人工股関節置換術後の腰痛に悩んでいました。

K様の場合は、術後1年ほど経過してから腰痛が顕著になってきたといいます。

股関節自体の痛みは改善していたため、「なぜ今になって腰が痛くなるのか」と不安を感じていました。

K様のケースでも、股関節周りの筋肉の硬さが腰への負担を増大させていることが分かりました。

股関節の可動域を改善し、正しい歩行姿勢を身につけることで、腰痛は徐々に軽減していきました。

事例2:痛みの波に悩む70代男性

70代のT様は、腰部脊柱管狭窄症による腰痛と下肢の痛みに悩んでいました。

T様もN様と同様に、痛みに波があり、調子の良い日と悪い日の差が大きいことに不安を感じていました。

「いつ痛みが強くなるか分からないから、外出が怖い」

この不安が、活動量の低下を招き、さらに身体の状態を悪化させる悪循環に陥っていました。

T様のケースでは、痛みのコントロール方法を身につけることに重点を置きました。

痛みが強い時の対処法、セルフケアの方法、日常生活での注意点を具体的に指導しました。

また、定期的に通院することで、痛みの波を小さくしていくことができました。

事例3:自己流のケアで悪化させてしまった50代女性

50代のM様は、腰痛に対して自己流のストレッチやマッサージを積極的に行っていました。

しかし、適切な方法や強度が分からず、かえって痛みを悪化させてしまったといいます。

「インターネットで調べて、良さそうなストレッチをいろいろ試していた」

情報は豊富にあっても、自分の身体に合った方法を選ぶのは難しいものです。

M様のケースでは、まず身体の状態を詳しく評価し、適切なセルフケア方法を個別に指導しました。

また、セルフケアの強度や頻度についても、具体的な基準を示しました。

「痛みを感じたら無理をしない」という明確なルールを設けることで、安心してセルフケアに取り組めるようになりました。

施術後のセルフケア・アドバイス 自宅でできる継続ケア

股関節周りのストレッチ

自宅でできる股関節周りのストレッチをいくつかご紹介します。

仰向けに寝て、片膝を抱えるストレッチは、股関節の前面を伸ばすのに効果的です。

仰向けに寝た状態で、片方の膝を両手で抱え、胸に近づけます。

反対側の足は伸ばしたまま、床につけておきます。

この姿勢を20〜30秒キープし、反対側も同様に行います。

ポイントは、痛みを感じない範囲で行うことです。

無理に膝を引き寄せる必要はありません。

心地よい伸び感を感じる程度で十分です。

また、椅子に座って行うストレッチもおすすめです。

椅子に浅く腰掛け、片足を前に伸ばします。

伸ばした足のつま先を天井に向け、膝を伸ばしたまま上体を前に倒します。

太ももの裏側が伸びるのを感じながら、20〜30秒キープします。

このストレッチは、股関節の後面やハムストリングス(太もも裏の筋肉)を伸ばすのに効果的です。

お尻周りのセルフマッサージ

お尻周りの筋肉をほぐすセルフマッサージも有効です。

テニスボールやマッサージボールを使う方法があります。

仰向けに寝て、お尻の下にボールを置きます。

痛みを感じる部分にボールを当て、体重をかけて圧迫します。

ただし、N様の経験からも分かるように、やりすぎは禁物です。

「その時痛かったら無理しなくていい」

マッサージをしている最中や直後に痛みを感じたら、すぐに中止してください。

また、一箇所に長時間圧迫し続けるのも避けましょう。

20〜30秒程度圧迫したら、位置を少しずらすか、一度ボールから離れて休憩します。

調子の良い日はしっかりとほぐし、調子の悪い日は軽めに行うか、休むことも大切です。

正しい歩行姿勢の練習

日常生活の中で、正しい歩行姿勢を意識することが最も重要です。

「肋骨と骨盤の間の距離をキープする」

この意識を持って歩くことで、自然と腹筋に適度な力が入り、腰への負担が減ります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ練習していきましょう。

まずは、鏡の前で立ち姿勢をチェックします。

横から見た時に、肋骨と骨盤の間が過度に広がっていないか確認します。

腰が反りすぎていると、この間が広がります。

軽くお腹に力を入れて、肋骨を下げるようなイメージで姿勢を整えます。

この姿勢をキープしたまま、歩き始めます。

「右足が後ろに来る時に、股関節の付け根で伸ばす」

後ろ足を蹴り出す時に、腰を反らすのではなく、股関節をしっかり伸ばすことを意識します。

最初は室内で、ゆっくりと歩きながら練習するのがおすすめです。

慣れてきたら、外出時にも意識して歩くようにしましょう。

冷えへの対策

これから暑くなる季節ですが、冷房による冷えには注意が必要です。

ただし、過度に気にする必要はありません。

「ここだけすごい保冷剤とかアイソンとかで冷やすとかそういうのはやらなくてもいい」

患部を積極的に冷やす必要はなく、冷房で過度に冷やさない程度の注意で十分です。

冷房の効いた部屋では、薄手のカーディガンやストールを用意しておくと良いでしょう。

また、就寝時は冷房の温度設定に注意します。

低すぎる温度設定は、身体を冷やしすぎてしまいます。

28度前後に設定し、必要に応じて薄手のタオルケットをかけるなど、調整しましょう。

逆に、暑いからといって冷えを気にしすぎて厚着をするのも良くありません。

「これから暑くなるし、暑くなっているのに変にこう着込んじゃってね、それで熱中症とかになったらめっちゃ困る」

熱中症予防も重要ですので、バランスの取れた対応を心がけましょう。

再来店・アフターフォローの案内 継続的なサポート体制

定期的な通院の重要性

N様のような慢性的な痛みの場合、一度の施術で完全に改善するのは難しいことがあります。

定期的に通院し、身体の状態をチェックしながら、継続的にケアしていくことが重要です。

「これをちょっと続けてもらって、その方が痛くなりにくいなとか、ちょっと調子いい感じがあるようだったら、これ続けてもらえるといい」

施術と日常生活でのセルフケアを組み合わせることで、痛みの波を小さくしていくことができます。

通院の頻度は、身体の状態に応じて調整します。

最初は週1回程度の通院をおすすめすることが多いですが、状態が安定してきたら、2週間に1回、月1回と、徐々に間隔を空けていくことも可能です。

身体の状態に応じた施術内容の調整

毎回の施術では、その時の身体の状態を詳しくチェックします。

痛みの強さ、出現する部位、日常生活での困りごとなどを確認し、その日に最適な施術内容を選択します。

調子が良い時は、より積極的に可動域を広げる施術を行います。

逆に、痛みが強い時は、無理をせず、痛みを和らげることを優先します。

また、季節の変化や生活状況の変化に応じて、アドバイス内容も調整します。

夏は冷房対策、冬は寒さ対策など、その時期に合ったケア方法をお伝えします。

自宅でのケアのフォローアップ

自宅でのセルフケアがうまくいっているか、定期的に確認します。

「ストレッチやマッサージで困っていることはありませんか」

「痛みが出たりしていませんか」

このような質問を通じて、セルフケアの実施状況や効果を把握します。

もし、セルフケアで痛みが出たり、やり方が分からなくなったりした場合は、遠慮なくご相談ください。

必要に応じて、セルフケアの方法を見直したり、新しい方法を追加したりします。

また、うまくいっているセルフケアは、そのまま継続していただくようお伝えします。

まとめと担当者からのメッセージ 希望を持って前進を

改善への道のりは一歩ずつ

N様のケースから分かるように、人工股関節術後の腰痛は、複合的な要因が絡み合っていることが多いです。

椎間関節の問題という直接的な原因だけでなく、股関節の動きの制限、身体の使い方の癖、筋肉の硬さなど、さまざまな要素が影響しています。

これらの問題を一つずつ丁寧に解決していくことで、痛みは確実に改善していきます。

一度の施術で劇的に変わることは少ないかもしれません。

しかし、継続的なケアと日常生活での意識的な取り組みによって、着実に前進することができます。

「少し良くなってきて」

このN様の言葉のように、小さな変化を積み重ねていくことが大切です。

痛みの波との付き合い方

痛みに波があることは、決して珍しいことではありません。

身体の状態は、日々の活動量、気温、疲労度、睡眠の質など、さまざまな要因で変化します。

大切なのは、痛みの波に一喜一憂せず、長期的な視点で改善を目指すことです。

調子の良い日は、積極的に身体を動かし、セルフケアもしっかり行う。

調子の悪い日は、無理をせず、身体を休める。

このメリハリをつけた対応が、結果的に痛みの波を小さくすることにつながります。

また、痛みが強い時の対処法を知っておくことも重要です。

どのような姿勢が楽なのか、どのようなセルフケアが効果的なのか。

これらを把握しておくことで、痛みが強くなった時にも慌てずに対応できます。

専門家のサポートを活用する

病院でのリハビリだけでは十分なケアが受けられないと感じている方は、少なくありません。

混雑した環境では、一人ひとりに十分な時間を割くことが難しいのが現状です。

当院のような専門的なサポートを活用することで、より細やかなケアを受けることができます。

身体の状態を詳しく評価し、個別に最適な施術とアドバイスを提供します。

また、日常生活での困りごとや不安なことを気軽に相談できる環境も、改善への大きな助けとなります。

「これをちょっと続けてもらって、その方が痛くなりにくいなとか、ちょっと調子いい感じがあるようだったら、これ続けてもらえるといい」

一緒に、痛みのない快適な日常生活を目指していきましょう。

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初めての方も、お気軽にお問い合わせください。

ご予約は、お電話またはウェブサイトから承っております。

初回のカウンセリングでは、お身体の状態を詳しく伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

「次決めておきましょうか」

N様のように、定期的な通院を希望される方には、次回のご予約を施術後にお取りいただくこともできます。

あなたの痛みに寄り添います

人工股関節術後の腰痛、痛みの波への不安、セルフケアの方法が分からないなど、どんな悩みでもご相談ください。

15年以上の病院勤務経験を持つ国家資格保有者が、あなたの身体の状態を丁寧に評価し、最適なアプローチをご提案します。

「思うより治っているのかな、いいかなと思うと、また痛くなって」

このような不安を抱えている方こそ、専門的なサポートが必要です。

一人で悩まず、まずはご相談ください。

痛みのない、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

あなたのご来院を、心よりお待ちしております。

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以下の通りキャンセル規定を設けております。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

1. キャンセル・変更の受付期限
ご予約のキャンセルや日時の変更は、ご予約前日の20:00までに公式LINEまたは
お電話にてご連絡をお願いいたします。

2. キャンセル料の規定
上記の期限を過ぎた場合、以下の通りキャンセル料を申し受けます。
 •【前日20:00〜当日のご連絡】
 • 単発利用のお客様:セッション料金の50%
 • 回数券利用のお客様:回数券1回分相当額の50%
 •【無断キャンセル(事前の連絡なし)】
 • 単発利用のお客様:セッション料金の100%
 • 回数券利用のお客様:回数券1回分を消化

3. 遅刻について
 • 到着が遅れた場合、セッション時間の延長は原則としていたしかねます。
 • 連絡なく15分以上遅刻された場合は、無断キャンセルとして取り扱うことがございます。
あらかじめご了承ください。

4. 特例措置について
急な体調不良や自然災害、公共交通機関のトラブルなど、不可抗力の理由による場合は、
柔軟に対応させていただきます。その際は、まずは一度ご相談ください。