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乳がん術後の体の硬さと腰痛 二子玉川の理学療法士が改善

朝起きたとき、体がパキパキに固まっている感覚はありませんか?特に乳がん手術後のホルモン療法中は、関節の動きが悪くなり、筋肉も硬くなりやすい状態です。デスクワーク中心の生活を送っていると、座っている時間が長く、立ち上がる瞬間や前かがみになる瞬間に腰に痛みが走ることもあるでしょう。

過去に歩くのも辛いほど腰痛が悪化した経験があると、「また同じことになったらどうしよう」という不安が常につきまといます。朝のストレッチを習慣にしていても、なかなか改善が実感できず、専門的なサポートが必要だと感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、乳がん術後の方が抱える体の硬さと腰痛の関係、そしてその改善方法について、実際の施術事例をもとに詳しく解説していきます。

乳がん術後に起こる体の変化

ホルモン療法が関節に与える影響

乳がんの術後治療としてホルモン療法を受けている方の多くが、関節の動きにくさや朝のこわばりを経験します。これはホルモン剤の副作用として知られており、特に手首、指、膝などの関節に影響が出やすい傾向があります。

朝起きたときにロボットのように体が硬くなっている感覚や、階段を降りるときに膝がスムーズに曲がらない状態は、ホルモンバランスの変化によって関節の潤滑機能が低下していることが原因です。関節そのものの動きが悪くなると、その周囲の筋肉も正しく働けなくなり、さらに硬さが増すという悪循環に陥ります。

元々は前屈で床に指が一本分くらい届いていた方でも、術後の治療期間中に全く届かなくなることは珍しくありません。これは単なる運動不足だけでなく、ホルモン療法による関節への影響が大きく関係しているのです。

手術側の肩と腕の可動域制限

乳がんの手術を受けた側の肩や腕は、術後しばらく経っても可動域に制限が残ることがあります。日常生活では特に困らなくても、左右で比べると明らかに動きの硬さや動かしにくさを感じる方が多いでしょう。

腕を上げるときに無意識に肘を曲げてしまうのは、肩周りや脇の硬さをかばっているサインです。肘を伸ばしたまま腕を上げようとすると、肩や脇に突っ張り感があり、限界まで上げるのがきついと感じるはずです。

この硬さは肩関節だけでなく、肩甲骨周りや脇の下、さらには背中全体の筋肉にも及んでいます。肩甲骨から腕を動かす意識が必要ですが、硬さがあるとその動きが制限され、結果として肘を曲げた方が楽に上がるため、無意識にかばった動きになってしまうのです。

全身の柔軟性低下と姿勢への影響

手術や治療の影響は局所だけでなく、全身の柔軟性にも及びます。特に体の後ろ側全体—背中、腰、お尻、もも裏、ふくらはぎ—が硬くなりやすく、これが姿勢や動作に大きな影響を与えます。

前屈をしたときに膝が曲がってしまうのも、もも裏やふくらはぎの硬さが原因です。硬いと体は無意識に楽な姿勢を取ろうとするため、膝を曲げることで硬さを補おうとします。これは腕を上げるときに肘を曲げるのと同じメカニズムです。

背骨は積み木のように一つ一つの骨が積み重なっており、その間には全て関節があります。この関節一つ一つの動きが悪くなると、背骨全体の柔軟性が失われ、体をひねる動作や前後に曲げる動作がスムーズにできなくなります。

デスクワーク中心の生活が腰痛を招く理由

座位姿勢が腰に与える負担

デスクワークで一日中座っていると、腰への負担は想像以上に大きくなります。座っている姿勢は立っているときよりも腰椎にかかる圧力が高く、長時間同じ姿勢を続けることで腰周りの筋肉が固まってしまいます。

特に立ち上がる瞬間や、お尻を浮かせかけた中途半端な姿勢のときに腰が痛むのは、固まった筋肉が急に引き伸ばされることで負担がかかるためです。座っている間は腰の筋肉が縮んだ状態で固定されており、立ち上がるときに急激に伸ばされることで痛みが生じます。

また、座っているときの姿勢が悪いと、さらに腰への負担が増します。背筋を伸ばそうと意識しても、多くの人は背中の筋肉だけで頑張ってしまい、体幹の筋肉を使えていません。背中だけで姿勢を保とうとすると、腰を反らせる方向に力が入り、腰周りの筋肉が常に緊張状態になります。

後ろ側全体の硬さが腰痛の原因

腰痛の原因は腰そのものだけでなく、体の後ろ側全体の硬さにあることが多いのです。もも裏、膝裏、ふくらはぎ、アキレス腱などが硬くなると、これらの筋肉が腰を下に引っ張る力が働きます。

腰は動きたいのに、下から引っ張られて動きにくい状態になると、腰の関節だけで無理に動こうとして負担が集中します。その結果、腰の関節や周囲の筋肉、靭帯に炎症が起き、痛みが発生するのです。

足を伸ばした状態で仰向けに寝て、片足を上げてみると、理想は90度くらいまで上がるのが正常な柔軟性です。しかし硬くなっている方は45度前後で止まってしまい、もも裏が突っ張って上がらなくなります。この硬さが日常的に腰を引っ張り続け、腰痛の原因となっているのです。

背骨の動きと腰痛の関係

背骨一つ一つの関節の動きが悪くなると、体をひねったり前後に曲げたりする動作がスムーズにできなくなります。背骨の動きが制限されると、その分を腰や股関節で補おうとして、特定の部位に負担が集中します。

体をひねる動作をしたときに、肩甲骨や肩が浮きそうになるのは、背骨の柔軟性が不足しているサインです。本来は背骨全体でスムーズにひねる動きができるはずが、硬さがあるために上半身全体が引っ張られてしまうのです。

背骨周りの筋肉が硬くなると、その硬さが腰や股関節にも影響します。背骨から骨盤にかけてつながっている大きな筋肉(広背筋など)が硬くなると、骨盤の動きも制限され、結果として腰への負担が増すという連鎖が起こります。

実際の改善事例:K様のケース

来店時の状態と主訴

K様は乳がん術後で、今年の2月に乳房再建の手術を受けられた方です。来店時には「腰痛がちょっとある」という訴えがあり、3日ほど前から怪しい感じがあって、前日は特に辛かったとのことでした。

以前から腰痛は時々あったものの、今回は立ち上がるときやかがむ瞬間に特に痛みを感じるとのこと。過去にはもっと頻繁に腰痛があり、歩くのも辛くなるほど悪化したこともあったそうです。

肩の方は生活する上では問題ないものの、左右で比べると右側(手術側)の硬さや動かしにくさがまだ残っている状態でした。肘を伸ばしたまま腕を上げようとすると、無意識に肘が曲がってしまい、硬さをかばっている様子が見られました。

体の状態チェックで見えた問題点

実際に体の動きをチェックしてみると、前屈では床に全く手が届かず、膝も曲がってしまう状態でした。K様自身も「こんなに硬かったっけ?」と驚かれるほど、柔軟性が低下していました。

後ろに反る動きも制限があり、背中全体が張っている感じが強く出ていました。体をひねる動きでは、痛みは出ないものの、動きのスムーズさに欠け、硬さが明らかでした。

仰向けで片足を上げる動作では、45度弱くらいで止まってしまい、もも裏の硬さが顕著でした。理想の90度には程遠く、この後ろ側全体の硬さが腰痛の大きな原因になっていることが分かりました。

姿勢をチェックすると、座っているときに背中の筋肉だけで姿勢を保とうとする傾向があり、体幹の深い筋肉(インナーマッスル)をうまく使えていない状態でした。これも腰への負担を増やす要因の一つです。

施術内容と改善アプローチ

まず仰向けで両膝を立てた状態から、膝を左右に倒すひねりの動作を行いました。これは腰周りの関節と筋肉をほぐし、動きを出すための基本的なエクササイズです。最初は動きにくさがありましたが、繰り返すうちにスムーズさが出てきました。

次に横向きになり、腰と背骨周りの筋肉を直接ほぐしていきました。背骨一つ一つの関節の動きを改善するために、丁寧に圧をかけながら調整を行いました。K様からは「めちゃくちゃ硬いですよね」との声があり、ご本人も硬さを実感されていました。

肩周りについては、仰向けで腕を上げる動作を行いながら、肩甲骨周りや脇の筋肉をほぐしていきました。肘を伸ばしたまま腕を上げる練習を繰り返し、少しずつ可動域を広げていきます。

もも裏の硬さに対しては、チューブを使ったストレッチを行いました。足の裏にチューブをかけて引っ張りながら足を上げることで、もも裏を効果的に伸ばすことができます。さらに、チューブを押し返すように膝を伸ばす動作を加えることで、筋肉を使いながらストレッチ効果を高めました。

施術後の変化と本人の実感

施術後、再度前屈をチェックしたところ、明らかに下に行きやすくなっており、K様自身も「全然違う!」と驚かれていました。完全に床には届きませんでしたが、施術前と比べると大幅に改善が見られました。

足を上げる動作も、施術前は45度程度だったのが、60度以上まで上がるようになり、もも裏の突っ張り感も軽減されました。この変化により、腰への引っ張られる力が減り、腰の負担が軽くなることが期待できます。

腰のひねりの動作もスムーズになり、「動きやすくなった」との感想をいただきました。背骨周りの硬さが取れたことで、全身の動きの連動性が改善されたのです。

肩の動きについても、肘を伸ばしたまま腕を上げる動作が以前より楽になり、可動域も広がりました。まだ左右差は残っていますが、継続的に施術を続けることで、さらなる改善が見込めます。

自宅でできるセルフケア方法

朝起きたときの簡単ストレッチ

朝起きたときは体が最も硬くなっている時間帯です。ベッドの中でできる簡単なストレッチから始めることで、一日の動きがスムーズになります。

まず仰向けのまま、両膝を立てて左右にゆっくり倒す動作を行いましょう。これは腰周りの筋肉と関節をほぐす効果があります。痛みのない範囲で、左右それぞれ5回ずつ繰り返します。

次に片足ずつ、膝を曲げたまま胸に引き寄せる動作を行います。もも裏とお尻の筋肉が伸びるのを感じながら、10秒ほどキープします。これを左右交互に3回ずつ行いましょう。

起き上がる前に、仰向けのまま両手を頭の上に伸ばして全身を伸ばします。つま先も伸ばして、体全体を縦に伸ばすイメージで10秒キープします。これだけでも背骨周りの筋肉がほぐれ、起き上がりやすくなります。

デスクワーク中にできる姿勢改善

長時間座っていると、どうしても姿勢が崩れて腰への負担が増します。1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすことが理想ですが、難しい場合は座ったままできる工夫をしましょう。

まず正しい座り方を意識することが重要です。背筋を伸ばそうとするとき、背中の筋肉だけで頑張るのではなく、お腹の奥の筋肉を使うことを意識します。息を吐き切ったときにお腹がへこむ感覚を覚え、その状態を軽くキープしたまま普通に呼吸します。

骨盤を立てることも大切です。お尻を少し後ろに引くようにして、骨盤の上に上半身がまっすぐ乗っている感覚を探します。頭のてっぺんが天井から引っ張られているようなイメージで、背骨を上に伸ばす意識を持ちましょう。

30分に1回程度、座ったまま肩を大きく回したり、背中を丸めたり反らしたりする動作を入れることで、同じ姿勢で固まるのを防げます。また、足首を回したり、つま先を上げ下げしたりすることで、下半身の血流も改善されます。

もも裏と腰のストレッチ習慣

もも裏の硬さは腰痛に直結するため、毎日のストレッチ習慣が重要です。タオルやチューブを使った方法が効果的ですが、道具がなくてもできる方法もあります。

床に座って片足を伸ばし、もう片方の足は曲げて足裏を伸ばした足の内ももにつけます。この状態で伸ばした足のつま先に向かって上体を倒していきます。無理に前に倒す必要はなく、もも裏が伸びている感覚があればOKです。20秒キープを左右3回ずつ行いましょう。

仰向けで行う場合は、片足を天井に向かって上げ、両手で太ももの裏を支えます。膝をできるだけ伸ばした状態で、足を体に引き寄せます。タオルを足裏にかけて引っ張ると、より効果的にストレッチできます。

腰のストレッチとしては、四つん這いになって背中を丸めたり反らしたりする「猫のポーズ」が有効です。ゆっくりとした動作で10回程度繰り返すことで、背骨周りの筋肉がほぐれます。

体幹トレーニングで腰痛予防

インナーマッスルの使い方

腰痛予防には、表面の筋肉ではなく、体の奥にあるインナーマッスルを使えるようになることが重要です。インナーマッスルは姿勢を安定させる役割があり、これがうまく働かないと表面の筋肉だけで頑張ることになり、腰への負担が増します。

インナーマッスルを使う感覚を掴むには、腹式呼吸が有効です。息を吐き切ったときに、お腹の奥がへこむ感覚を意識しましょう。この感覚が、インナーマッスルが働いているサインです。

この感覚を掴んだら、へこんだ状態を軽くキープしたまま普通に呼吸します。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで自然にできるようになります。

このお腹の使い方をマスターしたら、次はその状態をキープしたまま手足を動かす練習をします。仰向けで片足を少し上げてみる、四つん這いで片手を前に伸ばしてみるなど、簡単な動作から始めましょう。

自宅でできる簡単エクササイズ

プランクのような体幹トレーニングも効果的ですが、正しいフォームで行わないと逆効果になることがあります。まずは基本的なエクササイズから始めましょう。

仰向けで両膝を立て、お腹をへこませた状態をキープしながら、片足ずつゆっくり上げ下ろしする運動があります。足を上げるときにお腹の力が抜けないように注意しながら、左右交互に10回ずつ行います。

四つん這いの姿勢から、片手と反対側の足を同時に伸ばすエクササイズも有効です。この時もお腹の力を抜かず、体が左右にぶれないように意識します。バランスを取ることで、体幹の安定性が高まります。

壁に背中をつけて立ち、お腹をへこませたまま膝を軽く曲げてスクワットのような動作をするのも良い練習になります。腰が反らないように、お腹の力でコントロールすることがポイントです。

継続のコツと注意点

体幹トレーニングは一度にたくさんやるよりも、少しずつでも毎日続けることが大切です。朝起きたときや寝る前など、決まった時間に習慣化すると続けやすくなります。

最初から完璧を目指す必要はありません。正しい感覚を掴むことが優先で、回数や時間は少なくても構いません。徐々に体が使い方を覚えていくので、焦らず継続しましょう。

痛みがあるときは無理をせず、痛みのない範囲で行うことが重要です。特に腰痛が強いときは、ストレッチ中心にして、筋トレ系のエクササイズは控えめにしましょう。

呼吸を止めないことも大切なポイントです。力を入れるときに息を止めてしまいがちですが、自然な呼吸を続けながら行うことで、インナーマッスルが正しく働きます。

専門家による施術の重要性

自己流ケアの限界

毎日ストレッチをしていても、なかなか改善が実感できないことがあります。これは自己流では気づけない体の使い方の癖や、アプローチすべき部位を見逃している可能性があるためです。

例えば腰が痛いからといって腰だけをケアしても、原因がもも裏や背中全体の硬さにある場合、根本的な改善にはつながりません。体全体のつながりを理解した上でのアプローチが必要です。

また、関節の動きを改善するには、専門的な手技が必要な場合があります。筋肉をほぐすだけでなく、関節一つ一つの動きを引き出すことで、より効果的に可動域を広げることができます。

自己流のストレッチでは、痛みのない範囲でしか動かせないため、硬くなった部分を十分に伸ばせないこともあります。専門家の手を借りることで、安全に効果的な範囲まで動きを引き出せます。

理学療法士の専門性

理学療法士は体の構造や動きのメカニズムを深く理解しており、一人ひとりの状態に合わせた最適なアプローチを提案できます。筋肉、骨、関節、神経など、細かい解剖学的知識を基に施術を行います。

乳がん術後のようなデリケートな状態では、手術の影響や治療中の体の変化を理解した上での対応が必要です。理学療法士は医学的知識を持っているため、安全に配慮しながら効果的な施術ができます。

また、単に症状を和らげるだけでなく、なぜその症状が起きているのかという根本原因を見極め、再発予防のための指導も行います。体の使い方の癖を見抜き、日常生活での改善点を具体的にアドバイスできるのも専門家の強みです。

PHYSIOTHでは、病院で15年の経験を持つ理学療法士が、延べ5万人以上のリハビリを担当してきた実績があります。パラリンピック選手のサポート経験もあり、トップレベルの体のケアのノウハウを持っています。

継続的なサポートの効果

一度の施術で劇的に改善することもありますが、長年かけて硬くなった体を根本から変えていくには、継続的なサポートが必要です。定期的に体の状態をチェックし、その時々に合わせたアプローチを行うことで、着実に改善していきます。

継続的に通うことで、施術者が体の変化を把握し、より効果的なプランを立てられます。「前回と比べてここが良くなった」「ここはまだ硬さが残っている」という経過を見ながら、段階的に目標に近づけていきます。

また、自宅でのセルフケアの方法も、その時の状態に合わせて調整していきます。最初は簡単なストレッチから始め、体が変わってきたら少しずつエクササイズの難易度を上げていくなど、段階的な指導が可能です。

信頼関係ができると、体の悩みだけでなく、日常生活での不安や疑問も気軽に相談できるようになります。専門家との継続的なコミュニケーションが、モチベーションの維持にもつながります。

腰痛改善のための生活習慣

座り方の工夫

デスクワークが中心の場合、座り方を工夫するだけで腰への負担を大きく減らせます。椅子の高さは、足裏全体が床にしっかりつき、膝が90度程度に曲がる高さが理想です。

深く腰掛けて、背もたれに背中を軽く預けることで、腰への負担を分散できます。ただし、背もたれに寄りかかりすぎると逆に姿勢が崩れるので、骨盤を立てた状態で軽く背もたれに触れる程度が良いでしょう。

クッションを使う場合は、腰の後ろに小さなクッションを入れることで、自然な腰のカーブを保ちやすくなります。また、お尻の下に薄いクッションを敷くことで、骨盤が立ちやすくなる効果もあります。

長時間同じ姿勢を続けないことも重要です。30分に1回は姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりすることで、筋肉が固まるのを防げます。タイマーをセットして、定期的に動く習慣をつけましょう。

立ち上がり方の注意点

座った状態から立ち上がるときの動作も、腰痛予防には重要です。急に立ち上がろうとすると、固まった腰の筋肉に大きな負担がかかります。

立ち上がる前に、まず浅く座り直して前傾姿勢を取ります。この時、お腹に力を入れておくことで、腰への負担を減らせます。前傾姿勢から、足の力を使って立ち上がるイメージで動作します。

立ち上がった直後は、すぐに歩き出さずに、その場で軽く背伸びをしたり、腰を軽く回したりして、筋肉をほぐしてから動き始めると良いでしょう。

朝起きるときも同様で、ベッドから急に起き上がるのではなく、まず横向きになってから手をついて起き上がると、腰への負担が少なくなります。

日常動作での意識

前かがみになる動作は腰に負担がかかりやすいため、膝を曲げて腰を落とすようにすると負担を分散できます。床の物を拾うときや、洗面台で顔を洗うときなども、この意識を持ちましょう。

重い物を持つときは、物に体を近づけてから、足の力を使って持ち上げます。腕だけで持ち上げようとしたり、体から離れた位置で持つと、腰への負担が大きくなります。

歩くときの姿勢も大切です。頭のてっぺんが天井から引っ張られているイメージで、背筋を伸ばして歩きます。ただし、背中を反らせすぎないように、お腹の力も意識しましょう。

寝るときの姿勢は、横向きで膝の間にクッションを挟むと、腰への負担が少なくなります。仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを入れると、腰のカーブが自然に保たれます。

乳がん術後リハビリの専門性

術後の体の変化への理解

乳がんの手術後は、手術部位だけでなく、全身に様々な変化が起こります。リンパ節郭清を行った場合は、腕のむくみや動きの制限が起こりやすく、適切なケアが必要です。

乳房再建手術を受けた場合は、さらに体への影響が複雑になります。再建方法によって注意すべき点が異なるため、専門的な知識を持った施術者のサポートが重要です。

ホルモン療法中は、関節の動きにくさだけでなく、筋肉量の減少や骨密度の低下なども起こりやすくなります。これらの変化を理解した上で、適切な運動指導を行うことが大切です。

放射線治療を受けた場合は、皮膚や筋肉の硬さが出やすく、時間が経ってから症状が現れることもあります。長期的な視点でのケアが必要です。

安全で効果的なアプローチ

乳がん術後の方への施術では、手術部位や治療の影響を考慮した安全なアプローチが求められます。無理な動きや強い圧力は避け、体の状態を見ながら段階的に進めていきます。

リンパ浮腫のリスクがある場合は、特に注意が必要です。適切な圧力と方向でマッサージを行い、リンパの流れを促進しながら、浮腫を予防します。

可動域訓練も、痛みや突っ張り感を感じない範囲で行うことが基本です。無理に動かすと、かえって硬さが増したり、痛みが出たりすることがあります。

PHYSIOTHでは、乳がん術後リハビリに関する学会発表の実績があり、最新の知見に基づいたアプローチを提供しています。日本乳癌学会や日本オンコプラスティックサージャリー学会などでの発表経験があります。

再発予防のための運動指導

乳がんの再発予防には、適度な運動が効果的であることが研究で示されています。ただし、激しい筋トレよりも、体幹を使った質の高い運動が推奨されます。

ピラティスは、インナーマッスルを鍛えながら姿勢改善ができるため、術後の方に適した運動です。PHYSIOTHの施術者はピラティスの資格も持っており、個々の状態に合わせた指導が可能です。

有酸素運動も重要ですが、関節への負担が少ないウォーキングや水中運動がおすすめです。運動の頻度や強度は、体の状態を見ながら徐々に上げていきます。

運動習慣をつけることで、体力の維持だけでなく、ストレス軽減や睡眠の質向上など、様々な効果が期待できます。専門家の指導のもとで、安全に運動習慣を身につけましょう。

よくある質問

施術の頻度はどのくらいが適切ですか?

症状の程度や改善の目標によって異なりますが、最初は週1回程度の施術をおすすめしています。体の状態が安定してきたら、2週間に1回、月1回とペースを調整していきます。

急性の痛みがある場合は、最初の数回は週2回程度の施術が効果的なこともあります。痛みが落ち着いてきたら、徐々に間隔を空けていきます。

メンテナンスとして通う場合は、月1回程度の施術で良い状態を保てることが多いです。ご自身の体の状態や生活スタイルに合わせて、最適な頻度を相談しながら決めていきます。

1回の施術時間はどのくらいですか?

初回はカウンセリングと体の状態チェックを含めて、60分程度を予定しています。2回目以降は、施術内容によって45分から60分程度です。

じっくりと体全体をケアする場合は、90分コースもご用意しています。時間に余裕を持って施術を受けたい方におすすめです。

施術時間内には、体のチェック、施術、施術後の確認、自宅でのケア指導などが含まれます。質問や相談の時間も大切にしていますので、気になることは遠慮なくお聞きください。

服装は何を着ていけばいいですか?

動きやすい服装であれば、特に指定はありません。ジャージやスウェット、ストレッチ素材のパンツなどが適しています。

施術では体を動かしたり、ストレッチをしたりするため、伸縮性のある素材が望ましいです。スカートやジーンズなど、動きにくい服装は避けていただくと良いでしょう。

着替えのスペースもありますので、仕事帰りなどで動きやすい服装でない場合は、着替えをお持ちいただくことも可能です。

痛みがあるときでも施術を受けられますか?

痛みの程度や原因によりますが、基本的には施術可能です。むしろ痛みがあるときこそ、専門家のケアが必要な場合が多いです。

ただし、強い炎症がある場合や、安静が必要な状態の場合は、施術を控えることもあります。まずは状態を確認させていただき、最適な対応を判断します。

施術中も痛みの程度を確認しながら進めますので、痛いときは遠慮なくお伝えください。無理な施術は行いません。

健康保険は使えますか?

PHYSIOTHは自費診療となりますので、健康保険は適用されません。保険診療の制約がないため、時間をかけて一人ひとりに合わせた施術が可能です。

保険診療のリハビリでは、期限や回数に制限がありますが、自費診療では制限なく継続的なサポートが受けられます。

料金については、初回カウンセリング時に詳しくご説明いたします。ご予算や通院ペースに合わせたプランもご提案できますので、ご相談ください。

乳がん術後どのくらい経ってから施術を受けられますか?

手術直後は医師の許可が必要ですが、一般的には術後1ヶ月程度経過し、傷が落ち着いていれば施術可能です。主治医に確認の上、ご相談ください。

乳房再建手術を受けた場合も、傷の状態や再建方法によって開始時期が異なります。不安な場合は、主治医の許可を得てからお越しください。

術後すぐでなくても、何年も経ってから硬さや動きにくさが気になり始めた方も多くいらっしゃいます。術後の経過期間に関わらず、お気軽にご相談ください。

自宅でのセルフケアも教えてもらえますか?

はい、施術の効果を持続させるために、自宅でできるセルフケアを必ずお伝えしています。ストレッチやエクササイズの方法を、実際に一緒に行いながら指導します。

動画で撮影しながら説明することもできますので、家に帰ってから見返して復習できます。正しいフォームで行うことが大切なので、分からないことがあれば次回の施術時に確認できます。

生活習慣の改善アドバイスも行いますので、座り方や立ち方など、日常生活で気をつけるポイントもお伝えします。

まとめ:根本から体を変えて腰痛のない生活へ

乳がん術後のホルモン療法中は、関節の動きにくさや筋肉の硬さが出やすく、特にデスクワーク中心の生活では腰痛が起こりやすい状態です。腰痛の原因は腰そのものだけでなく、体の後ろ側全体の硬さにあることが多く、もも裏、背中、肩周りなど、全身のつながりを考えたアプローチが必要です。

自己流のストレッチだけでは限界があり、専門家による適切な施術と指導を受けることで、根本的な改善が可能になります。理学療法士の専門知識に基づいた施術は、安全で効果的であり、継続的なサポートによって着実に体を変えていくことができます。

日常生活での座り方、立ち上がり方、体の使い方を見直し、自宅でのセルフケアを習慣化することで、施術の効果を持続させ、再発を予防できます。体幹のインナーマッスルを使えるようになることで、姿勢が安定し、腰への負担が減ります。

過去に歩くのも辛いほど腰痛が悪化した経験があると、再発への不安は常につきまといます。しかし、適切なケアと継続的なサポートがあれば、その不安を解消し、痛みのない快適な生活を取り戻すことができます。

PHYSIOTHでは、乳がん術後の方の体の状態を深く理解し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのアプローチを提供しています。病院での15年の経験と、延べ5万人以上のリハビリ実績、パラリンピック選手のサポート経験を活かし、医学的根拠に基づいた施術を行います。

腰痛や体の硬さでお悩みの方、過去の悪化経験から不安を抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。体の状態をしっかりと評価し、改善への道筋を一緒に考えていきます。

ご予約・お問い合わせ

PHYSIOTH(フィジオス)は、東京都世田谷区玉川4ー3−15 サントピア二子玉川第2 101にございます。二子玉川駅からアクセスしやすい立地です。

ご予約やご相談は、お気軽にお問い合わせください。初回カウンセリングでは、お体の状態を詳しくお伺いし、最適な施術プランをご提案いたします。あなたの体の悩みに寄り添い、根本からの改善をサポートいたします。

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