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乳がん術後リハビリ 二子玉川で肩の可動域を取り戻す

はじめに 手術後の身体と向き合うあなたへ

手術は終わったけれど、本当の回復はこれから

乳がん手術を乗り越えたあなたは、今どんな気持ちでこの記事を読んでいるでしょうか。手術という大きな山を越えて、ほっとした反面、思うように動かない肩や腕に戸惑っていませんか。

医師からは「もう普通に生活していいですよ」と言われたけれど、実際には腕が上がりきらない、後ろに手を回せない、なんとなく突っ張る感じがある。そんな違和感を抱えながら、日常生活を送っている方は少なくありません。

手術から数ヶ月が経ち、傷は癒えても、身体の機能は手術前の状態には自動的には戻りません。特に肩の可動域制限や姿勢の変化は、放置すると慢性化してしまう可能性があります。

「元の生活に戻りたい」という願いを叶えるために

多くの方が手術後に抱く願い、それは「元の生活に戻りたい」というシンプルなものです。好きだったスポーツを再開したい、孫を抱っこしたい、洗濯物を干すときに痛みを感じたくない。そんな当たり前の日常を取り戻すことが、手術後のリハビリテーションの目標です。

PHYSIOTHでは、国家資格を持つ理学療法士が、乳がん術後の身体機能回復を専門的にサポートしています。医学的知識に基づいた評価と、一人ひとりの目標に合わせたプログラムで、あなたの「やりたいこと」を実現するお手伝いをします。

この記事では、実際にPHYSIOTHで肩の可動域制限を改善されたK様の事例を通じて、乳がん術後のリハビリテーションについて詳しくお伝えします。

K様が抱えていた術後の悩みと生活への影響

日常生活は問題ないけれど、何かが違う

K様は乳がん手術と乳房再建を経て、手術から数ヶ月が経過した状態でPHYSIOTHに来店されました。傷の状態は良好で、医師からも「何をしてもいい」という許可をいただいていました。

日常生活においては、特に大きな不便は感じていないとおっしゃっていました。買い物に行く、家事をする、外出するといった基本的な活動は問題なくこなせていました。しかし、K様ご自身が感じていたのは「何かが違う」という微妙な違和感でした。

腕を上げようとすると、ある角度から先に進めない。お腹周りに張りがあり、無意識に前かがみの姿勢になってしまう。後ろに手を伸ばす動作がやりにくく、車のシートベルトを取るときや駐車券を取るときに不便を感じる。こうした細かな制限が、日常生活の質を少しずつ下げていました。

大好きなテニスを再開したいという強い思い

K様には明確な目標がありました。それは、手術前に週1回通っていたインドアテニスを再開することです。1年を通して楽しんでいたテニスは、K様にとって単なる趣味ではなく、生活の一部でした。

医師からは「半年経ったら元の生活に戻れる」と言われており、手術から半年となる12月にテニスを再開したいと考えていました。しかし、現在の身体状態でいきなりテニスを始めることには不安がありました。

長期間テニスから離れていたこと、肩の可動域が制限されていること、体幹の筋力が落ちていること。これらの要因が重なって、「突然やって怪我をしないか心配」という思いを抱えていました。特にテニスのサーブやスマッシュは、腕を高く上げる動作が必要です。現在の可動域では、理想的なフォームで打つことは難しい状態でした。

医師の許可と実際の身体状態のギャップ

K様が感じていた最も大きな悩みは、医師からの「何をしてもいい」という言葉と、実際の身体状態とのギャップでした。傷の治癒という観点からは問題なくても、動きの質という観点では改善の余地が大きく残っていました。

整形外科医は骨や関節の専門家ですが、動作分析や機能回復の専門家とは限りません。そのため、「どのように身体を動かせば安全か」「どんなトレーニングをすれば機能が回復するか」といった具体的な指導を受けることは難しいのが現状です。

K様は、専門的な知識を持つ理学療法士のサポートを受けながら、段階的に身体機能を取り戻し、安全にテニスを再開したいと考えてPHYSIOTHを訪れました。

乳がん術後に起こる身体の変化とその理由

手術が肩の動きに与える影響

乳がん手術では、乳房組織だけでなく、周辺の筋肉や組織にも影響が及びます。特に大胸筋や小胸筋といった胸部の筋肉は、手術によって部分的に切除されたり、剥離されたりすることがあります。

これらの筋肉は肩の動きに深く関わっています。腕を上げる動作では、肩甲骨と上腕骨が協調して動く必要がありますが、胸部の筋肉が硬くなったり弱くなったりすると、この協調運動がうまく機能しなくなります。

また、手術後は傷を保護するために無意識に肩を内側に巻き込む姿勢をとりがちです。この姿勢が続くと、胸部の筋肉がさらに短縮し、肩甲骨の動きも制限されます。結果として、腕を上げる可動域が狭くなってしまうのです。

乳房再建が身体に与える影響

乳房再建手術を受けた場合、さらに身体への影響は複雑になります。再建方法にはいくつかの種類がありますが、多くの場合、お腹の組織を使用する方法が選択されます。

お腹の筋肉や皮膚を採取すると、腹部に大きな傷ができ、腹筋の一部が弱くなります。腹筋は体幹を支える重要な筋肉群ですので、ここが弱くなると姿勢を保つことが難しくなります。

K様も、お腹周りに張りや違和感を感じており、無意識に前かがみの姿勢になっていました。この姿勢は腰への負担を増やし、腰痛の原因にもなります。実際、K様も腰に違和感を感じる瞬間が週に何回かあるとおっしゃっていました。

なぜ可動域制限が残るのか

手術後の可動域制限が残る理由はいくつかあります。まず、傷跡の癒着です。皮膚や筋膜が癒着すると、その部分の伸縮性が失われ、動きが制限されます。

次に、筋力の低下です。手術後は痛みや不安から、患側の腕を積極的に使わなくなります。使わない筋肉は徐々に弱くなり、さらに動かしにくくなるという悪循環に陥ります。

また、神経系の影響もあります。手術によって感覚神経が損傷されると、脳が正確な身体の位置を把握できなくなります。すると、無意識に動きを制限してしまうことがあります。

さらに、心理的な要因も無視できません。「痛みが出るのではないか」「傷が開くのではないか」という不安から、無意識に動きを制限してしまうことがよくあります。

PHYSIOTHでの初回カウンセリングと評価

詳細な問診で現状と目標を明確化

K様が初めてPHYSIOTHを訪れたとき、まず行ったのは詳細な問診です。手術の種類や時期、現在の症状、日常生活での困りごと、そして何より「何ができるようになりたいか」という目標を丁寧に聞き取りました。

K様の場合、日常生活では大きな不便はないものの、腕の可動域制限、お腹の張り、腰の違和感、そして前かがみの姿勢が気になるとのことでした。そして最大の目標は、12月にテニスを再開することでした。

この目標設定が非常に重要です。漠然と「良くなりたい」ではなく、「テニスができるようになりたい」という具体的な目標があることで、必要な身体機能が明確になり、効果的なプログラムを組むことができます。

可動域と筋力の客観的評価

問診の後は、実際の身体の状態を詳しく評価していきます。まず、肩の可動域を測定しました。腕を前から上げる動作、横から上げる動作、後ろに回す動作など、様々な方向への動きをチェックします。

K様の場合、右肩はほぼ正常な可動域がありましたが、左肩(手術側)は明らかに制限がありました。特に横から腕を上げる動作では、ある角度から先に進めず、無理に上げようとすると胸の前側に強い突っ張り感が出ました。

次に筋力の評価です。肩周りの筋肉だけでなく、体幹の筋肉、特に腹筋の状態も確認しました。お腹の筋肉は再建手術で使用されているため、予想通り筋力が低下していました。

姿勢の評価も重要です。立った状態を横から観察すると、やや前かがみの姿勢になっており、骨盤が後ろに傾いていました。この姿勢は腰への負担を増やし、肩の動きにも悪影響を与えます。

歩行分析で全身のバランスをチェック

PHYSIOTHの特徴の一つが、歩行動作の分析です。歩くという基本的な動作を観察することで、全身のバランスや身体の使い方の癖を把握することができます。

K様に歩いていただくと、前後のバランスは比較的良好でしたが、横から見ると上半身がやや前傾していることがわかりました。これは腹部の張りをかばっているためと考えられました。

また、腕の振りも左右で差がありました。右腕は自然に振れていましたが、左腕の振りは小さく、肩が内側に入っている様子が見られました。これは手術後の姿勢の癖が歩行にも影響していることを示していました。

歩行分析の結果を踏まえて、姿勢を改善することが肩の可動域改善にもつながること、そして腰の負担を減らすことにもなることをK様に説明しました。

K様に提案した段階的リハビリプログラム

ステップ1 関節の動きを取り戻す

最初のステップは、関節の動きを取り戻すことです。特に肩甲骨と肩関節の動きを改善することに焦点を当てました。

関節ファシリテーションという手技を用いて、肩甲骨の動きを引き出していきます。肩甲骨は肋骨の上を滑るように動く骨ですが、周囲の筋肉が硬くなるとこの動きが制限されます。

手技によって筋肉の緊張をほぐし、肩甲骨が本来の動きを取り戻せるようにサポートします。K様の場合、特に胸の前側の筋肉が硬くなっていたため、この部分を重点的にアプローチしました。

また、胸郭の柔軟性を高めることも重要です。呼吸と連動させながら、胸郭を広げる運動を行いました。深呼吸をしながら腕を上げることで、自然と可動域が広がっていきます。

ステップ2 姿勢を整えて体幹を安定させる

次のステップは、姿勢の改善と体幹の安定化です。前かがみの姿勢を改善することで、肩の動きやすさが格段に向上します。

まず、骨盤の位置を修正します。骨盤が後ろに傾いていると、背骨全体が丸くなり、肩が前に出てしまいます。骨盤を正しい位置に保つための体幹トレーニングを行いました。

バランスボールを使った運動も効果的です。不安定な面の上でバランスを取ることで、体幹の深層筋が自然と働きます。K様には、バランスボールの上に座って腕を動かす運動を提案しました。

腹部の張りに対しては、無理に伸ばすのではなく、徐々に慣らしていくアプローチを取りました。痛みのない範囲で少しずつストレッチを行い、組織の柔軟性を高めていきます。

ステップ3 動作トレーニングで正しい身体の使い方を学ぶ

関節の動きと姿勢が改善してきたら、次は動作トレーニングです。正しい身体の使い方を脳に学習させることで、日常生活でも自然と良い動きができるようになります。

アニマルフローという動作トレーニングを取り入れました。四つ這いの姿勢から様々な動きを行うことで、肩甲骨と肩関節の協調運動を促します。

また、棒を使った運動も効果的です。両手で棒を持って腕を上げることで、左右のバランスを整えながら可動域を広げることができます。K様には、棒を持って万歳をする運動や、横に傾ける運動を指導しました。

動画を撮影しながら指導することで、K様ご自身が自分の動きを確認できるようにしました。自宅でも同じ運動を正確に行えるよう、動画を共有してセルフケアをサポートしました。

ステップ4 テニス再開に向けた筋力強化

最終ステップは、テニス再開に向けた筋力強化です。テニスには、肩の筋力だけでなく、体幹の安定性、下半身の筋力、バランス能力など、総合的な身体機能が必要です。

肩周りの筋力トレーニングでは、特にローテーターカフと呼ばれるインナーマッスルを鍛えることに重点を置きました。これらの筋肉は肩関節を安定させる役割があり、テニスのような激しい動きでも怪我をしにくくなります。

体幹トレーニングでは、バランスディスクを使った運動を行いました。不安定な面の上で片足立ちをしたり、膝を上げたりすることで、バランス能力と体幹の筋力を同時に鍛えます。

K様は最初、片足立ちでバランスを取ることに苦労されていましたが、練習を重ねるうちに安定してできるようになりました。この変化は、神経系の協調性が改善している証拠です。

施術中の会話から見えたK様の変化

「違和感を忘れるくらい」になった日常生活

施術を重ねるうちに、K様の身体には確実な変化が現れていました。ある日の施術で、調子を尋ねると「日常では不便ではないですね」という言葉が返ってきました。

さらに印象的だったのは、「本当に生活の中であんまり気にして生活しなくなった」という言葉です。以前は常に意識していた違和感が、気にならなくなってきたのです。

「結構早歩きもできるし、小走りもしたんですけど、それも全然走れた」とおっしゃっていました。手術後、無意識に避けていた動きを自然とできるようになっていたのです。

「自分で忘れちゃうぐらいの感じ」という表現が、K様の回復状態を物語っていました。もちろん、意識すれば張りはまだあるものの、日常生活では気にならないレベルまで改善していました。

駐車券が取れるようになった小さな喜び

K様が特に喜んでいたのは、駐車券を取る動作ができるようになったことでした。これは一見些細なことのように思えますが、K様にとっては大きな変化でした。

手術直後は、腕が伸びないため駐車券に手が届かず、わざわざ車から降りて取っていたそうです。「届かないから、杖で押してた」というエピソードからは、当時の不便さが伝わってきます。

後ろの席のものを取る動作や、シートベルトを取る動作も、最初は苦労していました。これらの動作は、肩を後ろに回す可動域が必要です。K様の場合、この方向の動きが特に制限されていました。

施術を重ねて可動域が改善すると、これらの動作が自然とできるようになりました。「今は本当に全然行きますね」という言葉には、日常生活の質が向上した喜びが込められていました。

姿勢の改善を実感した瞬間

ある日の施術で、歩行をチェックした後に「身長が伸びている感じがする」とK様がおっしゃいました。これは姿勢が改善している証拠です。

前かがみの姿勢が改善され、背筋が伸びることで、実際に身長が高くなったように感じられます。見た目にも変化は明らかで、横から見たときの姿勢が以前よりもずっと良くなっていました。

姿勢の改善は、見た目だけでなく、腰の負担軽減にもつながります。K様も「腰の感じも前より良さそう」とおっしゃっていました。姿勢を整えることで、全身のバランスが改善されたのです。

ただし、完璧な姿勢を常に保つのは難しいものです。「ちょっとやっぱり前かがみになっている」という自覚もありましたが、それを認識できていること自体が進歩です。意識することで、自分で姿勢を修正できるようになります。

可動域改善の具体的な成果

右肩はほぼ正常、左肩も着実に改善

施術開始から数ヶ月後、K様の肩の可動域は大きく改善していました。右肩(非手術側)はほぼ正常な可動域を取り戻し、理想的な180度近くまで腕を上げられるようになりました。

左肩(手術側)も着実に改善していました。最初は120度程度しか上がらなかった腕が、160度程度まで上がるようになりました。完全に180度とはいきませんが、日常生活やスポーツには十分な可動域です。

特に改善が見られたのは、横から腕を上げる動作です。この動作は肩甲骨の動きが重要で、最初は非常に制限されていました。施術で肩甲骨の動きを改善したことで、スムーズに腕を上げられるようになりました。

後ろに手を回す動作も改善しました。「この辺がすごい引っ張られる感じで、ここがあるから上に上がらないみたいなのがあります」と以前は言っていたK様ですが、徐々にその突っ張り感が軽減していきました。

腹部の張りが気にならなくなった

乳房再建で使用したお腹の組織による張りや違和感も、大きく改善しました。「違和感とかはあんまりなくなってきた」とK様はおっしゃっていました。

完全に張りがなくなったわけではありませんが、「言われてみれば」という程度になり、日常生活で気にならなくなったことが重要です。これは組織の柔軟性が回復し、身体が新しい状態に適応した証拠です。

お腹を伸ばす動作も楽になりました。最初は仰向けに寝るだけでも突っ張り感がありましたが、徐々に楽な姿勢で寝られるようになりました。これは睡眠の質の向上にもつながります。

腹部の改善は、姿勢の改善にも直結します。お腹を伸ばせるようになると、骨盤の位置が正しくなり、背筋も伸びやすくなります。全身のバランスが整う好循環が生まれました。

腰の違和感も減少

前かがみの姿勢が改善されたことで、腰への負担も軽減しました。K様は週に数回「あれっ」という違和感を感じることがありましたが、その頻度が減っていきました。

「前よりは、いいかもしれないですね」という言葉からは、確実な改善が感じられます。腰痛は再発しやすい症状ですが、姿勢と体幹の筋力を改善することで、予防につながります。

K様は自宅でもバランスボールを使った運動を続けていました。「ポールに乗ってこういうやつをやってたんで」とおっしゃっていたように、セルフケアを継続することで、施術効果が持続していました。

腰の状態を維持するためには、姿勢を意識することと、体幹の筋力を保つことが重要です。これらを日常生活に組み込むことで、長期的な改善が期待できます。

テニス再開に向けた最終調整

サーブに必要な肩の動きを確認

テニス再開が近づいてきた頃、施術内容も徐々にスポーツ動作を意識したものに変わっていきました。特に重要なのは、サーブやスマッシュに必要な肩の動きです。

サーブでは、腕を高く上げた状態から力強く振り下ろす必要があります。この動作には、肩の柔軟性だけでなく、肩甲骨と体幹の協調運動が不可欠です。

K様と一緒に、サーブの動作を模擬的に行いながら、どの部分に制限があるかを確認しました。腕を上げた状態で横に動かす運動や、上げた腕を保持する筋力トレーニングを行いました。

「ちゃんと上げれるようにとかそういうのができるといいかなと思うので」という言葉通り、より質の高い動きを目指してトレーニングを進めました。

体幹の安定性とバランス能力の強化

テニスでは、素早い方向転換や、不安定な姿勢でのショットが求められます。そのため、体幹の安定性とバランス能力が非常に重要です。

バランスディスクの上で片足立ちをしながら腕を動かす運動は、まさにテニスの動作を想定したトレーニングです。最初は難しかったK様も、練習を重ねることで安定してできるようになりました。

「バランスもそうですし股関節とかお腹とかこの辺りもちょっと伸ばしながら」という説明の通り、複数の要素を同時に鍛えることで、実際のスポーツ動作に近い状態でトレーニングできます。

「やってると体幹の使い方とかバランスの取り方、微妙な重心の移動の仕方を覚えていくんで」と伝えたように、繰り返し練習することで、身体が自然と正しい動きを学習していきます。

怪我予防のための筋力トレーニング

長期間テニスから離れていたため、突然激しい運動をすると怪我のリスクがあります。そのため、筋力トレーニングを段階的に進めることが重要でした。

「徐々に徐々に筋肉をつけていかなきゃいけないんじゃないかなと思ってて」というK様の考えは正しく、急激な負荷は避けるべきです。週1回の施術と、自宅でのセルフトレーニングを組み合わせて、安全に筋力を向上させました。

肩のインナーマッスルを鍛えることで、肩関節の安定性が高まります。テニスのような腕を激しく動かすスポーツでは、このインナーマッスルが怪我予防の鍵となります。

「ちゃんと動けないと思うし、それで怪我しちゃうとあれなんで」という懸念に対して、動作の質を高めることと筋力強化を並行して進めることで、安全にスポーツ復帰できる身体を作っていきました。

乳がん術後リハビリで大切にしたいこと

焦らず段階的に進めることの重要性

乳がん術後のリハビリで最も大切なのは、焦らず段階的に進めることです。手術という大きなストレスを受けた身体は、時間をかけて回復していきます。

医師から「何をしてもいい」と言われても、それは傷の状態についての評価であって、身体機能が完全に回復したという意味ではありません。動きの質や筋力、バランス能力などは、専門的なリハビリによって段階的に改善していく必要があります。

K様の場合も、日常生活レベルの回復から、スポーツレベルの回復まで、数ヶ月かけて段階的にプログラムを進めました。この過程で無理をすると、かえって回復が遅れたり、新たな痛みを引き起こしたりする可能性があります。

「今ぐらい動けていれば調整ができちゃうと思うので、またより質ですね」という言葉の通り、基本的な動きができるようになってから、質を高めていくアプローチが効果的です。

痛みや違和感を正しく理解する

術後の痛みや違和感を正しく理解することも重要です。すべての痛みが危険信号というわけではなく、組織が伸びる際の感覚や、筋肉が働く際の感覚もあります。

ただし、鋭い痛みや、動作後に増悪する痛みは注意が必要です。こうした痛みがある場合は、無理をせず専門家に相談することが大切です。

K様の場合、「この辺がすごい引っ張られる感じ」という突っ張り感がありましたが、これは組織が伸びている正常な反応でした。痛みではなく突っ張り感であること、動作後に悪化しないことを確認しながら、徐々に可動域を広げていきました。

「痛みは全くないんですけど、この辺がすごい引っ張られる感じで」という表現から、K様自身が痛みと突っ張り感を区別できていたことがわかります。この感覚の区別は、安全にリハビリを進める上で非常に重要です。

セルフケアの継続が長期的改善の鍵

施術だけでなく、自宅でのセルフケアを継続することが、長期的な改善の鍵となります。週1回の施術だけでは、身体の変化を定着させることは難しいからです。

K様は自宅でバランスボールを使った運動を継続していました。「ポールに乗ってこういうやつをやってたんで」という言葉から、指導された運動を自主的に続けていることがわかります。

動画を共有することで、正しいフォームで運動を続けられるようサポートしました。間違ったフォームで運動を続けると、効果が得られないだけでなく、新たな問題を引き起こす可能性があります。

セルフケアは特別な時間を作る必要はありません。日常生活の中で姿勢を意識する、階段を使う、ストレッチを習慣化するなど、小さな積み重ねが大きな変化を生みます。

乳がん術後の身体機能回復によくある誤解

「傷が治れば元通り」という誤解

多くの方が持つ誤解の一つが、「傷が治れば身体機能も元通りになる」というものです。確かに傷の治癒は重要ですが、それだけでは身体機能は回復しません。

手術によって筋肉や組織が損傷を受けると、その部分の柔軟性や筋力は低下します。また、痛みや不安から無意識に動きを制限してしまうことで、さらに機能低下が進みます。

傷が治った後も、可動域訓練や筋力トレーニング、姿勢の改善などを継続的に行う必要があります。これらを行わないと、制限された状態が固定化してしまう可能性があります。

K様も、医師からは「何をしてもいい」と言われていましたが、実際には肩の可動域制限や姿勢の問題が残っていました。専門的なリハビリによって、これらの問題を改善することができました。

「痛くなければ動かさなくていい」という誤解

「痛くないから大丈夫」と考えて、積極的に動かさない方もいます。しかし、痛みがないからといって、身体機能が正常というわけではありません。

可動域が制限されていても、その範囲内で生活していれば痛みは出ないかもしれません。しかし、制限された状態が続くと、筋肉が短縮し、関節が硬くなり、さらに動かしにくくなります。

K様も「日常では不便ではない」とおっしゃっていましたが、実際には肩の可動域は制限されていました。日常生活レベルでは問題なくても、スポーツや趣味を楽しむためには、さらなる改善が必要でした。

痛みがない時期こそ、積極的に動かして可動域を広げるチャンスです。ただし、正しい方法で行わないと効果が得られないため、専門家の指導を受けることが推奨されます。

「リハビリは病院だけで行うもの」という誤解

リハビリは病院だけで行うものと思っている方も多いですが、実際には様々な場所で専門的なリハビリを受けることができます。

病院でのリハビリは、急性期や回復期には非常に重要です。しかし、退院後や外来リハビリが終了した後も、身体機能の改善は続けられます。

PHYSIOTHのような専門施設では、国家資格を持つ理学療法士が、一人ひとりの目標に合わせたプログラムを提供しています。病院では時間的制約がある中、より個別化されたアプローチが可能です。

特に、スポーツ復帰や趣味の再開といった、生活の質を高める目標に対しては、専門施設でのリハビリが効果的です。K様のように、テニス再開という明確な目標がある場合、それに特化したトレーニングを受けることができます。

PHYSIOTHの乳がん術後リハビリの特徴

国家資格保有の理学療法士による専門的評価

PHYSIOTHでは、国家資格を保有し、15年以上の臨床経験を持つ理学療法士が施術を担当します。延べ5万人以上を診てきた経験から、乳がん術後の身体にどのような変化が起こるか、どのようなアプローチが効果的かを熟知しています。

評価では、単に可動域を測るだけでなく、関節の動き方、筋肉の質、神経系の協調性など、多角的に身体の状態を把握します。この詳細な評価があるからこそ、一人ひとりに最適なプログラムを提供できます。

医学的知識に基づいた評価により、どの部位にどのようなアプローチが必要かを正確に判断します。K様の場合、肩甲骨の動きの制限が主な問題であると特定し、そこに焦点を当てたアプローチを行いました。

また、歩行分析という独自の評価方法により、全身のバランスや身体の使い方の癖を把握します。この情報は、姿勢改善や動作トレーニングに活用されます。

一人ひとりの目標に合わせたオーダーメイドプログラム

PHYSIOTHのもう一つの特徴は、一人ひとりの目標に合わせたオーダーメイドプログラムです。同じ乳がん術後でも、求める身体機能のレベルは人によって異なります。

日常生活ができればよいという方もいれば、K様のようにスポーツを再開したいという方もいます。それぞれの目標に応じて、必要なトレーニングの内容や強度を調整します。

K様の場合、テニス再開という明確な目標がありました。そのため、単に可動域を改善するだけでなく、サーブやスマッシュに必要な肩の動き、体幹の安定性、バランス能力など、テニスに特化したトレーニングを組み込みました。

また、進捗に応じてプログラムを柔軟に変更します。基本的な動きができるようになったら、より高度な動作トレーニングに移行するなど、常に最適なチャレンジを提供します。

動作トレーニングで脳から身体の使い方を変える

PHYSIOTHでは、筋肉や関節を整えるだけでなく、動作トレーニングによって脳から身体の使い方を変えることを重視しています。

関節が動くようになっても、脳が正しい動かし方を学習していなければ、日常生活では使えません。動作トレーニングを繰り返すことで、脳が新しい動きのパターンを学習し、無意識に正しい動きができるようになります。

アニマルフローという動作トレーニングでは、四つ這いの姿勢から様々な動きを行います。これにより、肩甲骨と肩関節の協調運動が自然と身につきます。

K様も、最初は難しかった動作が、練習を重ねることでスムーズにできるようになりました。「やってると体幹の使い方とかバランスの取り方、微妙な重心の移動の仕方を覚えていく」という言葉通り、身体が学習していく過程を実感していただけました。

自宅でできる乳がん術後のセルフケア

肩の可動域を維持するストレッチ

自宅でできる最も重要なセルフケアの一つが、肩の可動域を維持するストレッチです。毎日少しずつ行うことで、可動域の改善を持続させることができます。

壁を使ったストレッチは簡単で効果的です。壁に手をついて、身体を前に倒すことで、肩の前側を伸ばすことができます。K様にも指導した方法で、胸の筋肉の柔軟性を保つのに役立ちます。

棒を使った運動も有効です。両手で棒を持って万歳をすることで、左右のバランスを保ちながら肩を動かせます。手術側だけでなく、両側を同時に動かすことで、バランスの良い動きが身につきます。

ストレッチは痛みのない範囲で行うことが重要です。無理に伸ばそうとすると、かえって筋肉が緊張してしまいます。気持ちよく伸びる程度で、20〜30秒キープすることを目安にしましょう。

姿勢を意識した日常生活

姿勢を意識することも、重要なセルフケアです。前かがみの姿勢が習慣化すると、肩の動きが制限され、腰への負担も増えます。

座っているときは、骨盤を立てることを意識しましょう。椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばします。長時間同じ姿勢でいると疲れるので、1時間に1回は立ち上がって身体を動かしましょう。

立っているときは、耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように意識します。鏡で横から見て、自分の姿勢をチェックすることも効果的です。

K様も、「身長が伸びている感じがする」と実感したように、姿勢が改善すると見た目にも変化が現れます。姿勢を意識することは、見た目だけでなく、身体機能の改善にもつながります。

バランスボールを使った体幹トレーニング

バランスボールは、自宅で手軽に体幹トレーニングができる優れたツールです。K様も自宅で活用していました。

最も基本的な使い方は、バランスボールに座ることです。不安定な面の上でバランスを取ることで、体幹の深層筋が自然と働きます。テレビを見ながらでもできるので、日常生活に取り入れやすい運動です。

慣れてきたら、バランスボールに座った状態で腕を動かしたり、片足を浮かせたりすることで、より高度なトレーニングができます。これらの運動は、テニスのような不安定な姿勢でのスポーツにも役立ちます。

バランスボールを使う際は、適切なサイズを選ぶことが重要です。座ったときに膝が90度になるサイズが理想的です。また、滑りにくい場所で使用し、周囲に物がないことを確認してから行いましょう。

よくある質問と回答

手術からどのくらいでリハビリを始められますか?

手術直後から、医師の指示に従って簡単な運動を始めることができます。ただし、本格的なリハビリは、傷の状態が安定してから始めるのが一般的です。

退院後、外来リハビリが終了した後も、専門施設でのリハビリを継続することで、さらなる改善が期待できます。K様の場合、手術から数ヶ月経過した時点でPHYSIOTHに来店され、そこから段階的にリハビリを進めました。

開始時期については、主治医に相談することをお勧めします。傷の状態や全身状態を考慮して、適切な時期を判断してもらえます。

どのくらいの期間で改善が見られますか?

改善の速度は個人差がありますが、多くの方が数ヶ月で明確な変化を実感します。K様の場合、数ヶ月の施術で、日常生活での違和感がほとんど気にならなくなりました。

ただし、完全な回復には時間がかかることもあります。特にスポーツ復帰を目指す場合は、半年から1年程度の期間を見ておくとよいでしょう。

重要なのは、焦らず段階的に進めることです。早く結果を求めて無理をすると、かえって回復が遅れる可能性があります。

施術は痛いですか?

PHYSIOTHの施術は、基本的に痛みを伴うものではありません。関節の動きを引き出す際に、多少の突っ張り感を感じることはありますが、痛みとは異なります。

K様も「痛みは全くない」とおっしゃっていたように、快適に施術を受けていただけます。もし痛みを感じた場合は、すぐに伝えていただければ、強度を調整します。

施術後に軽い筋肉痛のような感覚が出ることはありますが、これは筋肉が働いた証拠です。通常、1〜2日で自然に治まります。

週に何回通う必要がありますか?

個人の状態や目標によって異なりますが、週1回程度の施術が一般的です。K様も週1回のペースで通っていました。

週1回の施術と、自宅でのセルフケアを組み合わせることで、効果的に改善を進めることができます。セルフケアを継続することで、施術の効果が持続し、次回の施術までの間も改善が続きます。

状態が安定してきたら、2週間に1回、月1回とペースを落としていくこともできます。担当の理学療法士と相談しながら、最適な頻度を決めていきます。

保険は適用されますか?

PHYSIOTHは自費診療となります。保険診療ではカバーできない、一人ひとりに合わせた詳細な評価や、十分な施術時間を確保するためです。

自費診療だからこそ、時間をかけて丁寧に評価し、オーダーメイドのプログラムを提供できます。また、スポーツ復帰など、保険診療では対応が難しい目標にも対応できます。

料金については、初回カウンセリング時に詳しくご説明します。不明点があれば、遠慮なくお問い合わせください。

手術から何年経っていても改善できますか?

手術から数年経過していても、改善は可能です。ただし、制限された状態が長く続いているほど、改善には時間がかかる傾向があります。

組織が硬くなっていても、適切なアプローチによって柔軟性を取り戻すことができます。また、正しい身体の使い方を学習することで、動きの質を改善できます。

「もう手遅れ」ということはありません。気になることがあれば、いつでもご相談ください。一緒に目標を設定し、改善に向けて取り組んでいきましょう。

テニス以外のスポーツ復帰もサポートしてもらえますか?

もちろんです。PHYSIOTHでは、様々なスポーツ復帰をサポートしています。ゴルフ、水泳、ヨガ、ダンスなど、それぞれのスポーツに必要な身体機能を分析し、個別のプログラムを提供します。

スポーツによって必要な可動域や筋力、バランス能力は異なります。あなたの目標とするスポーツに合わせて、最適なトレーニングを組み立てます。

スポーツ復帰だけでなく、趣味の再開や、日常生活の質の向上など、どんな目標でもサポートします。まずはあなたの「やりたいこと」を教えてください。

まとめ 一歩ずつ、確実に前へ

K様の変化が示す可能性

K様の事例は、乳がん術後でも適切なリハビリによって身体機能を大きく改善できることを示しています。日常生活での違和感がほとんど気にならなくなり、大好きなテニスの再開も目前となりました。

「自分で忘れちゃうぐらい」になった違和感、自然とできるようになった小走り、駐車券が取れるようになった喜び。これらの小さな変化の積み重ねが、生活の質を大きく向上させました。

そして何より、「12月にテニスを再開する」という明確な目標に向かって、確実に前進できたことが重要です。目標があるからこそ、リハビリを継続するモチベーションが保たれ、効果的な改善につながりました。

あなたの「やりたいこと」を実現するために

手術を乗り越えたあなたには、「やりたいこと」があるはずです。それは趣味かもしれませんし、仕事かもしれません。孫との時間かもしれませんし、旅行かもしれません。

どんな目標でも構いません。その目標を実現するために必要な身体機能を、一緒に取り戻していきましょう。PHYSIOTHでは、あなたの「やりたいこと」を最優先に考え、そこに向けた最短ルートを提案します。

医師から「何をしてもいい」と言われても、実際に何をすればいいかわからない。そんな不安を抱えている方は多いです。専門家のサポートを受けることで、安全かつ効果的に身体機能を改善できます。

今日から始められる小さな一歩

大きな目標も、小さな一歩から始まります。今日からできることは、姿勢を意識すること、肩を動かすこと、深呼吸をすることです。

そして、専門家に相談することも重要な一歩です。一人で悩んでいても、何が正しいかわからないこともあります。国家資格を持つ理学療法士に相談することで、あなたに最適な方法が見つかります。

K様も、最初は不安を抱えながらPHYSIOTHを訪れました。しかし、段階的なリハビリを通じて、確実に改善を実感し、目標に近づいています。あなたも、その一歩を踏み出してみませんか。

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PHYSIOTHは、東京都世田谷区玉川4ー3ー15 サントピア二子玉川第2 101にございます。二子玉川駅から徒歩圏内で、用賀、上野毛、等々力、尾山台、九品仏、自由が丘からもアクセス良好です。

乳がん術後のリハビリ、肩の可動域制限、姿勢改善など、お身体のお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。国家資格を保有する理学療法士が、あなたの目標実現をサポートします。

初回カウンセリングでは、詳しくお話を伺い、身体の状態を評価した上で、最適なプログラムをご提案します。あなたの「やりたいこと」を実現するために、一緒に歩んでいきましょう。

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PHYSIOTHでは、お客様お一人おひとりの歩行改善や身体機能の向上のため、
十分な準備と専用の枠を確保しております。

すべてのお客様に質の高いセッションを提供し、円滑な施設運営を行うため、
以下の通りキャンセル規定を設けております。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

1. キャンセル・変更の受付期限
ご予約のキャンセルや日時の変更は、ご予約前日の20:00までに公式LINEまたは
お電話にてご連絡をお願いいたします。

2. キャンセル料の規定
上記の期限を過ぎた場合、以下の通りキャンセル料を申し受けます。
 •【前日20:00〜当日のご連絡】
 • 単発利用のお客様:セッション料金の50%
 • 回数券利用のお客様:回数券1回分相当額の50%
 •【無断キャンセル(事前の連絡なし)】
 • 単発利用のお客様:セッション料金の100%
 • 回数券利用のお客様:回数券1回分を消化

3. 遅刻について
 • 到着が遅れた場合、セッション時間の延長は原則としていたしかねます。
 • 連絡なく15分以上遅刻された場合は、無断キャンセルとして取り扱うことがございます。
あらかじめご了承ください。

4. 特例措置について
急な体調不良や自然災害、公共交通機関のトラブルなど、不可抗力の理由による場合は、
柔軟に対応させていただきます。その際は、まずは一度ご相談ください。