はじめに:手術後も続く痛みに悩んでいませんか
股関節の手術を受けたのに、なぜか腰や反対側の股関節が痛む。そんな経験はありませんか。
手術自体は成功したはずなのに、日常生活に戻ると思わぬ場所に痛みが出てくる。立ち上がるときに腰が痛い。歩いていると反対側の足が重くなる。反り返ると背中に違和感がある。
このような悩みを抱える方は、実は少なくありません。
手術によって股関節の痛みは取れても、長年の痛みをかばってきた体の使い方の癖は、そう簡単には変わりません。むしろ手術後のリハビリが不十分だと、新たな痛みの原因を作ってしまうこともあるのです。
なぜ手術後も痛みが続くのか
股関節の手術を受けた方の多くが、術後数ヶ月経っても腰痛や反対側の股関節痛に悩まされています。
病院でのリハビリは退院までの短期間で終わり、その後は自己管理に任されることがほとんど。定期検診も年に数回程度で、日々の体の使い方まで細かく指導されることは稀です。
しかし、痛みの根本原因は「体の使い方の癖」にあります。
手術前から何年も痛みをかばって歩いてきた体は、無意識のうちに負担のかかる動き方を覚えてしまっています。骨盤が傾く、腰が反る、重心が左右にぶれる。こうした癖は、手術で関節が新しくなっても自然には治りません。
この記事で得られること
本記事では、実際に股関節手術後のリハビリに悩んでいたお客様の事例をもとに、腰痛や股関節痛の根本原因と、その改善方法を詳しく解説します。
二子玉川のPHYSIOTHで行われた実際のカウンセリングと施術の様子を通じて、なぜ痛みが続くのか、どうすれば改善できるのかを、専門的な視点から分かりやすくお伝えします。
畑仕事のような重労働を続けながらも、痛みを軽減し、快適な日常生活を取り戻すためのヒントが詰まっています。
本日の相談内容:畑仕事と痛みの両立に悩むM様
今回ご紹介するのは、股関節手術後のリハビリに取り組むM様のケースです。
M様は手術自体は成功し、股関節の痛みは大幅に改善しました。しかし、日常生活に戻ると、腰や反対側の股関節に新たな痛みが出るようになったのです。
来店時の主な訴え
M様が来店された際、最も気になっていたのは腰の痛みでした。
「先週はすごく痛かったんです。今週は少しマシですが」と、痛みに波があることを話されました。特に反り返ったときに背中から腰にかけて音がして、違和感を感じるとのこと。
立っているだけで腰の上部からお尻にかけて痛みが出ることもあり、右側の腰から下にかけての痛みが特に強いようでした。
以前は左のもも裏も痛かったそうですが、それは徐々に改善してきているとのこと。全体としては良くなっている実感はあるものの、まだ不安定な状態が続いていました。
畑仕事という重労働との両立
M様の生活で特徴的なのは、畑仕事を日常的に行っていることです。
インゲンの支柱を立てるために、金属の杭を重いハンマーで何度も叩く。一本の支柱に対して10回ずつ、20本以上も叩くという重労働です。
二人がかりで支柱を立て、体重をかけて穴を開け、支柱をバッテンに組んで固定する。ひもで結んだり、水やりのためにタンクを運んだり。
このような作業を、痛みと付き合いながら続けているのです。
「筋肉痛になるかと思ったけど、意外と大丈夫でした」と話すM様ですが、畑仕事の後は特に腰の痛みが強くなることもあるそうです。
M様が抱えていた課題:体の使い方の根本的な問題
M様の痛みの原因を探るため、PHYSIOTHでは詳細な動作分析を行いました。
すると、手術後も残っている体の使い方の癖が、新たな痛みを生み出していることが分かったのです。
右への傾きと骨盤のねじれ
歩行を観察すると、M様は右足に体重をかけるときに、上半身が右に傾く癖がありました。
股関節の影響で右側に体重を移動させにくいため、無意識のうちに傾いてバランスを取ろうとしているのです。
この傾きによって、上半身の重さが一気に腰にかかります。さらに、傾いたままでは歩けないので、腰や背中の筋肉で無理にバランスを取ろうとします。
その結果、右側の腰から背中にかけての筋肉が常に緊張し、硬くなってしまっているのです。
座った状態で横に体を倒してもらうと、右側を伸ばすときに強い突っ張り感がありました。「こっちの時が痛いんです」とM様。
普段は右に傾いているため、右側の筋肉が縮んだ状態が続いています。いざ伸ばそうとすると、硬くなっているため引っ張られるような痛みが出るのです。
腰が引ける歩き方と股関節の硬さ
さらに詳しく観察すると、右足を後ろに引くときに、股関節がしっかり伸びきらず、腰が引ける形になっていました。
本来なら股関節の付け根で伸びるべきところが、硬さがあって伸びきれない。そのため、腰を引くことで代償しているのです。
この歩き方では、股関節の前側が常に曲がった状態になります。すると、腰に余計な負担がかかり、痛みにつながります。
「足を後ろに伸ばすって、普段あまりしないですよね」と理学療法士が説明すると、M様も納得されました。
日常生活では股関節を後ろに伸ばす動作はほとんどありません。歩くときも、ほんの少し後ろに出るだけ。そのため、股関節の前側は硬くなりやすいのです。
反り腰と腹筋の弱さ
M様は自宅でストレッチボールを使って運動しようとしたとき、背中がかなり反っていることに気づいたそうです。
「手を入れたら、結構浮いてるんですよ」と話されました。
これは、動き始めるときに腹筋ではなく背筋を使ってしまう癖があることを示しています。
本来、体を動かすときは、まず腹筋の奥にあるインナーマッスルが働いて体幹を安定させます。その上で手足を動かすのが正しい順序です。
しかしM様の場合、腹筋がうまく働かないため、背筋で無理に体を支えようとしています。その結果、腰が反り、背中に負担がかかってしまうのです。
来店のきっかけ:手術後も続く痛みへの不安
M様が股関節の手術を受けたのは、比較的最近のことでした。
手術自体は成功し、股関節の痛みは大幅に改善。退院時には杖も不要で、病院内でのリハビリもスムーズに進んだそうです。
病院でのリハビリとの違い
M様が手術を受けた病院は、股関節専門として知られる施設でした。
手術の技術も高く、傷も小さく、回復も早い。手術後のリハビリプログラムも用意されており、M様は退院前に簡単な運動指導を受けました。
しかし、退院後の定期検診はほとんどなく、細かい体の使い方まで指導されることはありませんでした。
「新しく受けに行く予約がなかなか取れないんです」とM様。病院は多くの手術を行っているため、術後のフォローアップは最小限になっているようでした。
一方、同じ病院で手術を受けた別の方は、退院後も杖を使い、傷が盛り上がって痛むと話していたそうです。「なんでそんなに違うの?」とM様は不思議に思いました。
畑仕事を続けたいという強い思い
M様にとって、畑仕事は単なる趣味ではありません。
仲間との交流の場であり、体を動かす大切な機会でもあります。収穫の喜びや、育てる楽しみは、何物にも代えがたいものです。
「インゲンの支柱立て、昨日やったんですけど、今日も別の種類のをやるんです」と話すM様。
重労働ではありますが、「痛くなったら交代して、みんな休憩しながらやってます」と、工夫しながら続けています。
しかし、作業の後は腰が痛くなることも多く、このまま続けて大丈夫なのか、不安もありました。
「手術しないでこのままいけるかな」という思いもあり、専門的なサポートを求めてPHYSIOTHに来店されたのです。
カウンセリングの様子:細かな観察と共感
PHYSIOTHでのカウンセリングは、M様の話をじっくりと聞くところから始まりました。
理学療法士は、痛みの状態だけでなく、日常生活の様子、畑仕事の内容、手術後の経過まで、丁寧にヒアリングしていきます。
痛みの波と日常生活の関係
「今日の調子はどうですか?」という問いかけに、M様は「その時によって違いますね」と答えました。
先週は特に痛かったが、今週は比較的マシ。ただし、反り返ると背中が鳴る。立っただけでお尻が痛くなることもある。
このような痛みの波は、何が原因なのか。特に負担をかけた記憶はないとM様は言います。
理学療法士は、痛みの部位を確認しながら、「いつものところですね」と共感を示します。長く通っているお客様なので、痛みのパターンも把握しているのです。
「全体としては良くなっている感じはありますか?」という質問に、M様は「全体的には良くなっているかな」と答えました。
この前向きな変化を確認しつつ、さらなる改善の余地を探っていきます。
体の動きを細かくチェック
カウンセリングでは、実際に体を動かしてもらいながら、可動域や痛みの出方を確認します。
座った状態で体を横に倒してもらうと、右側を伸ばすときに明らかな硬さと痛みがありました。
「引っ張られる感じですね」とM様。「そうなんですよ。普段縮んでるから」と理学療法士が説明します。
立った状態での歩行も観察します。「右の方が乗せにくくて、右に傾くんですよね」と理学療法士が指摘すると、M様も納得の表情。
前屈、後屈、側屈、ひねりといった基本的な動作を一つ一つチェックしていきます。
「反るのはどうですか?」「痛くないです」「いいですね」と、痛みのない動作も確認しながら進めていきます。
背中と腰の硬さを触診で確認
仰向けに寝てもらい、背中や腰の筋肉の状態を触診で確認します。
「右の方が全体的に硬いんですよね」と理学療法士。背骨の両サイドにある筋肉が、右側だけ明らかに緊張しています。
お尻の筋肉も、左と比べて右側の硬さが目立ちました。
「この辺の影響もあるかなと感じますね」と、痛みの原因となっている部位を特定していきます。
M様は「言われると、そう、絶対分かんないんで」と話します。自分では気づかない体の状態を、専門家の目で見極めてもらえることに、安心感を覚えているようでした。
施術内容の選定理由:根本原因へのアプローチ
M様の痛みの根本原因が分かったところで、施術内容を決めていきます。
PHYSIOTHでは、痛みのある部分だけを揉みほぐすのではなく、体全体のバランスを整え、正しい動き方を体に覚えさせることを重視しています。
関節の動きを改善する手技
まず取り組んだのは、股関節と腰の関節の動きを改善することでした。
横向きに寝てもらい、腰周りと背骨周りの動きを出していきます。関節ファシリテーションという手技を使い、関節が本来持っている動きを引き出します。
「ちょっと硬さがありますね」と理学療法士が確認しながら、丁寧に関節を動かしていきます。
硬くなった筋肉をただほぐすだけでは、一時的な効果しか得られません。関節がしっかり動くようになることで、筋肉も正しく働けるようになるのです。
施術中、M様は「背中が反っているのが気になってて」と話しました。
「動こうとすると力を入れて余計反っちゃうんですよね」と理学療法士が説明します。これは動き出すときに背中を反る癖があることを示しています。
股関節の可動域を広げる
股関節の前側の硬さを改善するため、仰向けで股関節を伸ばす動きを行います。
「入院してる時に、こういうのもやってくださいって言われたんですけど」とM様。病院でも指導されていた運動ですが、なかなか継続できていなかったようです。
「前側が硬いんですかね?」という質問に、理学療法士は「前側はちょっと硬さはあるんですよね。硬さプラス、歩いたりとか動きの中でちょっと伸ばしきれないっていうのがあるので」と説明します。
単に硬いだけでなく、日常の動作で伸ばす機会がないことも問題なのです。
手を伸ばして、股関節の前側をしっかり伸ばす運動を行います。「この練習もやっていけるといいなと思って」と、自宅でも続けられる運動を指導します。
体幹の安定性を高める運動
関節の動きが改善したら、次は体幹の使い方を学びます。
仰向けで両膝を立て、腰の動きを確認します。「痛みとか突っ張りはありますか?」「大丈夫です」と、痛みのない範囲で動かしていきます。
ここで重要なのは、腹筋のインナーマッスルを使う感覚を覚えることです。
「息をふーって吐き切ってください」と理学療法士が指示します。完全に息を吐き切ると、お腹が自然とへこみ、奥の方で筋肉が収縮する感じがします。
「その時に使っている筋肉が、いわゆる体幹のインナーマッスルなんですよ」と説明されました。
この感覚を保ったまま、普通に呼吸する。そして片足ずつ上げ下ろしする運動を行います。
「お腹はへっこましたまんまで」と、体幹を安定させたまま手足を動かす練習です。
施術中の会話:体の使い方を丁寧に指導
施術中、理学療法士とM様の間では、体の使い方について詳しい会話が交わされました。
専門的な内容を、分かりやすい言葉で説明していく様子が印象的でした。
腹筋の使い方を体感する
「腹筋といっても、いわゆる腹筋割れてるとか、表面の筋肉というよりかは、より奥の体幹とかインナーマッスルという筋肉を使いたくて」と理学療法士が説明します。
表面の腹筋をギュッと力を入れて使うのではなく、奥の筋肉を自然に働かせることが大切なのです。
「ふーって吐き切ると、自然とお腹へっこむじゃないですか。で、何だか奥の方でこう収縮する感じ、分かると思うんですけど」
M様も「はい」と頷きます。
「その時に使っている筋肉が、体幹のインナーマッスルなんですよ」と、体で感じながら理解していきます。
この腹横筋という筋肉は、いろんな動きの時に一番最初に働くところだと説明されました。
「腹横筋が働くことによって体幹を安定させてくれて、体幹を安定させた上で手足を動かすっていう」
体幹が安定していないと、手足を動かそうとしてもグラグラしてしまう。だから腹筋の使い方が大切なのです。
足を伸ばす練習での気づき
お腹をへこませたまま、足を伸ばしていく練習を行います。
「伸ばそうとすると足の重さで引っ張られるんですよね、お腹まで」と理学療法士が説明します。
「それに抵抗するためにちゃんと腹筋が入っていないと、伸ばされて腰反っちゃうので」
M様は「確かにこれは使いますね」と実感します。
「使いますよね。使い方がすごい大事で、多分普段動いている時とか歩いている時も、腹筋がここまで使えていないと思うので」
だから腰が反ってしまい、腰に負担がかかってしまうのです。
「体幹の使い方をちょっとやってみて」と、何度も繰り返し練習します。
歩き方の修正で感じた変化
立ち上がって、実際の歩き方を修正していきます。
左足を前に出し、右の股関節の付け根を伸ばす練習です。
「この時に、実は股関節の部分、付け根で伸ばせるといいんですけど、ちょっと硬さがあるんで、腰がこうねじれちゃうんですよね」
M様は「この向きが思ったよりも左だなっていう」と、自分の体の向きに気づきます。
「普段はちょっとこうなっちゃって、それでここに負担かかっちゃってるんですよね」と理学療法士が説明すると、M様は「変な感じがしますね」と答えました。
「そうなんですよね。普段逆に右に行ってるんですね。それでもう癖になっちゃってるので」
鏡を見ながら練習すると、「今の方が、割と平らになってます」とM様。
「いつもこのくらい」「そうそう。これが結局、腰がこう引っ張られると、上も引っ張られるんですよ。それでこうなっちゃうんですよね」
骨盤のねじれが、上半身のねじれにもつながっていることを実感します。
施術後の変化:体が軽くなった実感
施術が終わり、再度体の動きをチェックします。
施術前と比べて、明らかな変化がありました。
可動域の改善を実感
座った状態で横に体を倒してもらうと、「すごい動かしやすい」とM様が驚きの声を上げました。
「いいですね、ちょっとスムーズになるし、より可動範囲も増えますよね」と理学療法士も確認します。
「この突っ張り感がないですよね、きた時の」とM様。施術前は右側を伸ばすときに強い引っ張られる感じがあったのが、ほとんどなくなっていました。
「伸ばされる感が全然違うし」と、体の変化を実感しています。
理学療法士は「メインは関節の動きを出したんですけど、中が動いてくれないと、結局周りの筋肉がいくら柔らかくなってもちゃんと動かないので」と説明します。
関節がしっかり動くようになったことで、筋肉も余計な負担をかけずに動けるようになったのです。
歩き方の変化を体感
実際に歩いてもらうと、さらに大きな変化がありました。
「すごい安定しますね」とM様が驚きます。
「いいですよね。足全体にも体重がかかって」と理学療法士も確認します。
「その感覚がわかってもらえると、すごい良いですね」
M様は「すごく楽ですね」と何度も繰り返しました。
「足が出しやすい」「すごい力を入れて歩いてました、お尻とか背中とかで」
今まで無理に力を入れて歩いていたことに、初めて気づいたのです。
「同じ力の使い方というか、力の出し具合でも進みやすいと思うし」と理学療法士が説明すると、M様は「重力が減った感じです」と表現しました。
体の負担が減っているという実感が、この言葉に表れています。
前屈・後屈の改善も確認
立った状態で前屈をしてもらうと、「今は痛くないですね」とM様。
「戻ってくる時も大丈夫です。曲げ始めも大丈夫です」と、施術前は気になっていた動きがスムーズにできるようになりました。
反り返る動作も確認します。「反るのはどうですか?」「痛くないです」
側屈(横に倒す動き)も、「だいぶいけますね」と可動範囲が広がっていました。
ひねる動作も、「さっきより回る」「こっちもいいですね」と、全体的に動きやすくなっています。
「こうやってやっぱり可動範囲がまず大事なので」と理学療法士が説明します。
可動範囲が広い方が負担も減らせるし、動きの中でより負担を減らせるのです。
お客様の感想:畑仕事も楽になりそう
施術を終えたM様は、体の変化に驚いていました。
特に印象的だったのは、歩き方の変化です。
歩くのが楽になった実感
「すごく楽ですね」「足が出しやすい」「重力が減った感じです」
M様が繰り返したこれらの言葉は、体の負担が大きく減ったことを示しています。
今まで無意識のうちに、お尻や背中に力を入れて歩いていたこと。骨盤がねじれ、腰が反り、右に傾きながら歩いていたこと。
それらが改善され、足全体に体重がかかり、スムーズに前に進めるようになったのです。
「これで歩ければ、長く歩いてもその分負担が…疲れにくいってことですね」と理学療法士が説明すると、M様も納得の表情でした。
「腰にもいいし」と、腰痛の改善にもつながることを実感しています。
畑仕事での応用への期待
M様にとって、この変化は畑仕事にも大きく影響します。
「金属の重いハンマーで杭を叩いて」という重労働も、体重のかけ方が変わることで楽になるはずです。
理学療法士は「そういう時も、体重をしっかりかけてくるとより楽なんですよ」と説明します。
「そもそも自分が安定していないと、ハンマーをやろうとしても力が伝わらないじゃないですか」
体幹が安定し、正しく体重をかけられるようになれば、同じ作業でも効率が上がり、疲れにくくなります。
「畑仕事をそんだけやってても、このぐらいで済んでるからだいぶいいと思うんですよね」と理学療法士が評価すると、M様も安心した様子でした。
「こうやってちょっとケアしていけば良さそうな感じがするんですけどね」
定期的にケアを続けることで、手術せずに痛みをコントロールしながら、畑仕事を続けられる見通しが立ったのです。
施術担当者が感じたポイント:癖の根深さと改善の可能性
今回のM様のケースで、担当理学療法士が特に注目したのは、体の使い方の癖の根深さでした。
股関節の手術は成功し、関節自体は問題ない状態です。しかし、長年の痛みをかばってきた体の使い方は、そう簡単には変わりません。
無意識の癖を意識化する重要性
M様は「背中ばっかり使ってるなとかね、気になってます」と話していましたが、実際にどう使っているのかは自分では分かりません。
「言われると、そう、絶対分かんないんで」という言葉が、それを表しています。
鏡を見ながら歩き方を修正したとき、M様は「この向きが思ったよりも左だな」と驚いていました。
「変な感じがしますね」という感想は、正しい体の使い方が、今の体にとっては違和感があることを示しています。
しかし、「今の方が、割と平らになってます」と鏡で確認することで、これが正しい状態だと理解できます。
無意識の癖を意識化し、正しい動きを体に覚えさせる。このプロセスが、根本的な改善には不可欠なのです。
腹筋の使い方が鍵
M様のケースでは、腹筋のインナーマッスルが使えていないことが、多くの問題の根源でした。
腹筋が働かないため、体幹が安定せず、背筋で無理に支えようとする。その結果、腰が反り、背中が硬くなる。
股関節を伸ばそうとしても、体幹が安定していないため、腰で代償してしまう。
「腹横筋が働くことによって体幹を安定させてくれて、体幹を安定させた上で手足を動かす」という基本的な体の使い方ができていなかったのです。
息を吐き切ることで腹筋を使う感覚を覚え、その状態を保ちながら足を動かす練習を繰り返すことで、徐々に正しい使い方が身についていきます。
継続的なサポートの必要性
M様は病院での定期検診がほとんどなく、細かい体の使い方まで指導される機会がありませんでした。
「新しく受けに行く予約がなかなか取れない」という状況では、術後のフォローアップは十分とは言えません。
一方、PHYSIOTHでは定期的に通いながら、体の状態をチェックし、運動を指導し、日常生活での注意点をアドバイスしています。
「1ヶ月ちょっとか、ちょっと間空くので、運動とその歩き方とまたやってもらって」と、次回までの宿題も出します。
このような継続的なサポートがあることで、一時的な改善ではなく、根本的な体の使い方の変化につながっていくのです。
よくある類似事例:手術後の痛みに悩む方々
M様のように、股関節手術後に腰痛や反対側の股関節痛に悩む方は少なくありません。
PHYSIOTHでも、同様のケースを数多く見てきました。
ケース1:杖が手放せなかった60代女性
ある60代の女性は、股関節手術後も杖が手放せませんでした。
病院でのリハビリでは「杖を使ってください」と指導され、退院後も杖に頼る生活が続いていました。
しかし、PHYSIOTHで歩行分析を行ったところ、杖に頼ることで逆に体のバランスが崩れ、反対側の股関節に負担がかかっていることが分かりました。
体幹の安定性を高め、正しい体重のかけ方を練習することで、徐々に杖なしで歩けるようになりました。
「こんなに楽に歩けるなんて」と驚かれ、今では散歩を楽しむまでに回復されています。
ケース2:腰痛が悪化した50代男性
50代の男性は、股関節手術後に腰痛が悪化しました。
手術前は股関節の痛みが主だったのに、手術後は腰の痛みの方が強くなってしまったのです。
詳しく調べると、股関節の可動域は改善したものの、腰が反る癖が強く、腰に負担がかかっていました。
腹筋のトレーニングと、股関節の柔軟性を高める運動を続けることで、徐々に腰痛も改善していきました。
「手術したのに腰が痛くなって、どうしたらいいか分からなかった」という不安から解放され、仕事にも復帰されました。
ケース3:畑仕事で痛みが再発した70代女性
70代の女性は、M様と同じように畑仕事を続けていました。
手術後しばらくは調子が良かったのですが、畑仕事を再開すると、また腰や股関節に痛みが出るようになりました。
重い物を持ったり、しゃがんだり立ったりする動作で、体幹が不安定になり、腰に負担がかかっていたのです。
正しい体の使い方を学び、畑仕事の前後にストレッチを行うことで、痛みなく作業を続けられるようになりました。
「畑仕事は生きがいだから、続けられて本当に嬉しい」と話されています。
施術後のセルフケア:自宅でできる運動
PHYSIOTHでは、施術だけでなく、自宅でできるセルフケアも重視しています。
M様にも、いくつかの運動を指導しました。
腹筋のインナーマッスルを使う練習
まず基本となるのが、腹筋のインナーマッスルを使う練習です。
仰向けに寝て、両膝を立てます。
ふーっと息を吐き切り、お腹をへこませます。奥の方で筋肉が収縮する感じを確認します。
その状態を保ったまま、普通に呼吸します。お腹は軽くへこんだ状態をキープします。
この感覚を覚えることが、すべての運動の基本になります。
慣れてきたら、お腹をへこませたまま、片足ずつ上げ下ろしします。吐きながら上げると、より腹筋が働きやすくなります。
さらに進んだ練習として、両足を上げて、交互に伸ばしていきます。腹筋が抜けて腰が反らないように注意します。
股関節の柔軟性を高めるストレッチ
股関節の前側の硬さを改善するため、ストレッチも重要です。
仰向けに寝て、片足を曲げて胸に近づけます。反対の足は伸ばしたまま、床につけます。
このとき、伸ばしている方の股関節の前側が伸びる感じがすればOKです。
30秒ほどキープして、反対側も同様に行います。
立った状態でもできます。左足を前に出し、右足を後ろに引きます。
このとき、骨盤が正面を向いたまま、右の股関節の付け根を伸ばすようにします。腰が反らないように、お腹に軽く力を入れます。
鏡を見ながら行うと、骨盤の向きを確認できます。
歩き方の練習
日常の歩き方を改善することが、最も重要です。
まずはゆっくり、一歩一歩確認しながら歩きます。
左足を前に出すとき、右の股関節の付け根を伸ばすように意識します。
骨盤が正面を向いたまま、へそが真っすぐ前を向いているか確認します。
腰が反らないように、お腹に軽く力を入れます。
足全体に体重がかかる感覚を確認します。
慣れてきたら、普通のスピードで歩きながらも、この感覚を保つようにします。
M様は「娘の送迎で車を待つ時に、立ってやってみたりしてます」と話していました。
鏡がなくても、骨盤の向きや体重のかかり方を意識することで、少しずつ正しい歩き方が身についていきます。
再来店・アフターフォローの案内:継続的なサポート
M様は次回の予約を1ヶ月後に入れました。
「ちょっと間空くので、運動とその歩き方とまたやってもらって」と理学療法士がアドバイスします。
定期的なチェックの重要性
体の使い方の癖を変えるには、時間がかかります。
一度の施術で劇的に改善しても、日常生活に戻れば、また元の癖に戻ってしまうこともあります。
定期的に体の状態をチェックし、運動の方法を確認し、新たな課題があれば対処していく。
このような継続的なサポートが、根本的な改善には不可欠です。
M様のように、畑仕事という重労働を続けている場合は特に、定期的なメンテナンスが重要になります。
「痛くなったら交代して」と工夫しながら作業を続けていますが、痛くなる前にケアすることで、より快適に活動を続けられます。
自主トレーニングの継続
次回までの1ヶ月間、M様には自宅での運動を続けてもらいます。
腹筋のインナーマッスルを使う練習、股関節のストレッチ、歩き方の意識。
これらを日常生活の中で継続することで、体は少しずつ変わっていきます。
「ちょっとストレッチやったり運動したりすると変わるから」とM様も実感しています。
次回来店時には、運動がちゃんとできているか、歩き方が定着しているか、新たな痛みは出ていないかなどを確認します。
必要に応じて、運動の難易度を上げたり、新しい課題に取り組んだりします。
長期的な目標設定
M様の長期的な目標は、「手術しないでこのままいける」ようにすることです。
腰の痛みをコントロールしながら、畑仕事を続け、日常生活を楽しむ。
そのためには、体の使い方を根本から変え、負担のかからない動き方を身につける必要があります。
「全体としては良くなってるみたいだから、その感じでだんだん良くなっていけばいいかなと思うので」と理学療法士も前向きです。
「そのためにはやっぱり、そうすることが大事ですね。なるべく負担をかけないといけない」
一歩一歩、着実に改善していくことを目指します。
まとめと担当者からのメッセージ:体の使い方が人生を変える
M様のケースを通じて、股関節手術後の腰痛や股関節痛の原因と改善方法を見てきました。
手術で関節は新しくなっても、体の使い方の癖は残ります。その癖が新たな痛みを生み出すのです。
根本原因は体の使い方
M様の痛みの根本原因は、右への傾き、骨盤のねじれ、腰の反り、腹筋の弱さといった、体の使い方の問題でした。
これらは一つ一つが独立しているのではなく、すべてつながっています。
右に傾くから骨盤がねじれる。腹筋が使えないから腰が反る。股関節が硬いから腰で代償する。
このような悪循環を断ち切るには、一つ一つの問題に丁寧に対処し、正しい体の使い方を体に覚えさせる必要があります。
専門的な評価と指導の重要性
自分では気づかない体の癖を見つけ、改善するには、専門家の目が必要です。
「言われると、そう、絶対分かんないんで」というM様の言葉が、それを表しています。
PHYSIOTHでは、国家資格を持つ理学療法士が、延べ5万人以上の臨床経験をもとに、詳細な動作分析を行います。
歩き方を観察し、関節の動きをチェックし、筋肉の状態を触診で確認する。
そして、その人に必要な運動を選び、正しいフォームを指導し、日常生活でのアドバイスを行う。
このような専門的なサポートがあることで、根本的な改善が可能になります。
継続することで得られる変化
M様は「全体としては良くなってるかな」と実感しています。
一度の施術で劇的に改善することもありますが、本当の変化は継続の中で生まれます。
定期的に通い、運動を続け、日常生活で意識する。
その積み重ねが、体を根本から変えていくのです。
「畑仕事をそんだけやってても、このぐらいで済んでる」という状態を維持し、さらに改善していく。
そのためのサポートを、PHYSIOTHは提供し続けます。
ご予約方法と今後のお知らせ:あなたも変化を実感してください
もしあなたも、股関節手術後の腰痛や股関節痛に悩んでいるなら、一度PHYSIOTHにご相談ください。
M様のように、体の使い方を変えることで、痛みは改善できる可能性があります。
PHYSIOTHの特徴
PHYSIOTHは、国家資格を持つ理学療法士が運営する、専門的なリハビリ施術院です。
病院での15年の勤務経験と、延べ5万人以上の臨床実績をもとに、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのサポートを提供しています。
歩行分析を中心とした詳細な動作評価により、痛みの根本原因を見極めます。
関節ファシリテーションなどの手技で関節の動きを改善し、アニマルフローを取り入れた動作トレーニングで、脳から体の使い方を再構築します。
慢性痛から神経症状、関節の変形まで、医学的知識が必要な症例にも対応しています。
アクセス・営業時間
PHYSIOTHは、二子玉川駅から徒歩圏内にあります。
住所:東京都世田谷区玉川4ー3ー15 サントピア二子玉川第2 101
用賀、上野毛、等々力、尾山台、九品仏、自由が丘などからもアクセスしやすい立地です。
駐車場も近隣にあり、車での来店も可能です。M様も「駐車場空いてました」と話していました。
ご予約について
ご予約は、お気軽にお問い合わせください。
初回は詳しくお話を伺い、体の状態をチェックするため、少し時間がかかります。
あなたの悩みや目標をしっかりと聞き、最適なプランをご提案します。
M様のように、畑仕事やスポーツなど、具体的な活動を続けたい方も、ぜひご相談ください。
一人ひとりの生活に合わせた、実践的なアドバイスを提供します。
あなたも、正しい体の使い方を学び、痛みのない快適な生活を取り戻しませんか。
PHYSIOTHで、新しい一歩を踏み出しましょう。