はじめに 痛みと向き合う日々への共感
毎朝目が覚めると、今日も一日この痛みと付き合わなければならないという現実が待っている。そんな日々を送っている方は少なくありません。
特に人工股関節の手術を受けた後、片方は順調に回復したのに、もう片方の股関節に痛みが出てきたとき、その不安と焦りは計り知れないものがあります。
右の股関節は人工関節の手術が成功し、順調に回復している。しかし左の股関節には変形性股関節症による痛みが日に日に強くなり、歩くことさえ困難になってきた。病院での次の手術を待つ間、この痛みとどう向き合えばいいのか。
痛みは単に身体的な苦痛だけではありません。朝起きる時に「また今日も頑張らなければ」と思い、夜眠る時に「やっと一日が終わった」と安堵する。痛みのことが常に頭の片隅にあり、楽しいことさえも痛みに支配されてしまう。
そんな状態から少しでも解放されたいと願う方々に、二子玉川のPHYSIOTHでは病院勤務15年の経験を持つ理学療法士が寄り添い、一人ひとりに合わせたリハビリを提供しています。
今回は実際にPHYSIOTHに通われているお客様の事例を通じて、人工股関節術後の痛みや、反対側の股関節痛にどのように向き合い、改善していくのかをご紹介します。
本日の相談内容 左股関節の痛みが生活を支配している
右は順調なのに左が痛くて歩けない
T様は右股関節の人工関節置換術を受けられ、手術自体は非常に順調に経過していました。病院でのリハビリでも「右足は問題ない」と言われ、実際に可動域や筋力の測定でも良好な結果が出ていました。
しかし問題は左股関節でした。もともと左にも変形性股関節症があったのですが、右の手術後から左の痛みが徐々に強くなってきたのです。
「少し離すだけでも痛くて」とT様は訴えられました。股関節を動かそうとすると、太ももの前の筋肉が引っ張られるような痛みが走ります。朝起きる時が特につらく、ベッドから降りるだけで「やっと降りられた」という状態でした。
痛みが精神的な疲労を生んでいる
T様の言葉で印象的だったのは「痛みと共に生活をして、痛みに疲れている」という表現でした。痛みに気を使い続けなければならない日々は、想像以上に精神的なエネルギーを消耗します。
朝起きる時には「今日も一日頑張らないといけないのか」と思い、夜眠る時には「やっと一日終わった」と感じる。痛みのことが常に頭の片隅にあり、何をするにも「痛い、痛い」という思いがつきまといます。
「今はなんか落ち込んでる感じです」とT様は正直に話してくださいました。楽しいことがあっても、痛みのことがすぐに頭に浮かんでしまい、心から楽しめない状態が続いていたのです。
日常生活への具体的な支障
痛みは日常生活のあらゆる場面に影響を及ぼしていました。
宅配便が来ても、玄関まで行くのに時間がかかり、配達員の方が待ちきれずに帰ってしまうこともありました。「いつもいるのに帰られてしまう」とT様は困惑されていました。
歩く速度も左右で違います。右足は手術後で改善しているのに、左足が痛みで思うように動かせず、結局は遅い方の左足に歩行速度を合わせなければなりません。杖にも全面的に頼らざるを得ない状態でした。
お風呂に入る時も、どちらの足から入ればいいのか迷います。「痛い方から入ればいいのか」という質問からは、日常の何気ない動作一つ一つに不安があることが伝わってきました。
お客様が抱えていた課題 痛みの悪循環から抜け出せない
かばう癖が痛みを悪化させている
T様の状態を詳しく評価していくと、痛みの悪循環が起きていることが分かりました。
左股関節が痛いため、無意識に左足をかばって歩きます。すると太ももの前の筋肉に余計な力が入り、その筋肉が緊張して硬くなります。硬くなった筋肉はさらに股関節を引っ張り、痛みが増すという悪循環です。
「せっかく戻してもらったのに、また元通りにしちゃう」とT様自身も自覚されていました。施術で筋肉をほぐしてもらい、正しい体重のかけ方を練習しても、日常生活に戻ると無意識に元の悪い癖に戻ってしまうのです。
筋力低下が動作を困難にしている
痛みがあると、その部位を動かさなくなります。動かさないと筋力が落ち、筋力が落ちるとさらに動かしにくくなるという、これもまた悪循環です。
T様の場合、股関節周りの筋肉、特にお尻の筋肉や股関節の付け根の筋肉が弱くなっていました。これらの筋肉が弱いと、太ももの前の筋肉で代償しようとするため、余計に太ももが疲れて痛くなります。
「足が重い感じ」「自分の足でないみたい」という訴えは、筋力低下と筋肉の疲労が原因でした。お風呂に入る前には両足とも重く感じられ、動かすだけで疲れてしまう状態でした。
可動域の制限が全身に影響している
股関節の可動域が制限されると、その影響は股関節だけにとどまりません。
T様の場合、股関節を曲げる動作が特に制限されていました。「曲げてると痛くなる」ため、できるだけ曲げないようにしていたのですが、そうすると股関節周りの筋肉や腱がどんどん硬くなってしまいます。
また、腹筋の部分も非常に硬くなっていました。実は変形性股関節症で股関節が痛い方は、ほぼ全員が腹筋部分、特に背骨の前から股関節に繋がる筋肉が硬くなります。ここが硬いと血流が悪くなり、神経の働きも低下して、余計に痛みが出やすくなるのです。
手術待機期間の不安とストレス
T様は次の手術(左股関節の人工関節置換術)を控えていましたが、診察は5月で、そこから手術日が決まるまでさらに数ヶ月かかる可能性がありました。
「5月に行ってまた3ヶ月4ヶ月待たなきゃいけないってなると、8月9月とかになっちゃう」という不安は大きなストレスでした。痛みを早くどうにかしたいのに、根本的な解決である手術まで長い時間待たなければならない。その間、この痛みに耐え続けなければならないという焦燥感がありました。
来店のきっかけ 病院のリハビリでは届かない部分を求めて
病院のリハビリは測定だけで終わってしまう
T様は病院でもリハビリを受けていました。人工関節の手術後は定期的に病院でチェックを受け、リハビリ科で可動域や筋力の測定を行います。
しかし「測定だけで終わっちゃう」とT様は不満を感じていました。朝早くから病院に行き、レントゲンやCTを撮り、採血をして、リハビリ科で角度や筋力を測る。それだけで終わってしまい、筋肉をほぐしたり、動きを改善したりする時間はほとんどないのです。
「リハビリしてくれるんで早く行くのかどうか全然違う」という言葉からは、ただ測定されるだけでなく、実際に体を楽にしてくれる施術を求めていることが伝わってきました。
以前の施術で効果を実感していた
実はT様は以前にもPHYSIOTHに通われていた経験がありました。右股関節の手術前から、股関節痛に対するリハビリを受けていたのです。
「この間やった後あんまり痛くないって言ってた」「この間の方がちょっとよりスムーズな受けた感じがある」という言葉からは、施術後の改善を実感されていたことが分かります。
ただ、しばらく間が空いてしまい、その間に左股関節の痛みが悪化してしまいました。そこで再び、病院のリハビリでは得られない「痛みを軽減する施術」を求めて来店されたのです。
手術までの期間を少しでも楽に過ごしたい
T様の来店動機で最も大きかったのは、手術までの待機期間を少しでも楽に過ごしたいという切実な思いでした。
手術という根本的な解決策があることは分かっている。しかしそれまでに数ヶ月待たなければならない。その間、ただ痛みに耐えるだけでなく、少しでも痛みを和らげ、日常生活を送りやすくしたい。
「痛みを早くどうにかしたい」という言葉には、今すぐにでも何とかしてほしいという切実な思いが込められていました。自分でテニスボールを使ったり、太ももを掴んでマッサージしたりと、自己ケアも試されていましたが、それだけでは限界があったのです。
カウンセリングの様子 痛みの原因を多角的に評価
痛みの部位と性質を詳しく確認
施術はまず、痛みの詳しい確認から始まりました。
「ここ痛い」とT様が示されたのは、太ももの前の筋肉でした。股関節を動かそうとすると、この部分が引っ張られるように痛みます。また、股関節の前側、鼠径部と呼ばれる部分にも痛みがありました。
「この間と同じ?」と確認すると、「そうですね」と変わらず同じ場所が痛いとのことでした。前回の施術から間が空いてしまったため、痛みが元に戻ってしまっていたのです。
痛みは動かした時だけでなく、じっとしていても感じることがありました。「ベッドから降りると、やっと降りられたって感じ」という言葉からは、起き上がる動作そのものが大きな負担になっていることが分かりました。
可動域と筋肉の硬さをチェック
次に、股関節の可動域と筋肉の硬さを詳しくチェックしました。
股関節を曲げる動作では、「曲げてると痛くなる」ため、曲げられる範囲が制限されていました。無理に曲げようとすると太ももの前の筋肉に力が入ってしまい、余計に痛みが出ます。
股関節を外側に開く動作でも、「ここ痛くって」と訴えられました。可動域が狭くなっているだけでなく、動かす時に無意識に力が入ってしまうことも問題でした。
筋肉の硬さでは、太ももの前の筋肉が特に硬くなっていました。触ると「痛い」と感じるほどで、筋肉が緊張して固まっている状態でした。また、腹筋部分も硬く、「触ったらすごい硬い」という状態でした。
歩き方と体重のかけ方を観察
実際に歩いてもらい、歩き方と体重のかけ方を観察しました。
T様の歩き方は、明らかに左足をかばっているものでした。左足に体重をかける時間が短く、「ひょこっと乗る」ような歩き方になっていました。痛いので、できるだけ早く右足に体重を移したいという無意識の動作です。
杖の使い方も、「全面的に杖によっかかる」状態でした。杖に体重を預けすぎると、肩が上がり、余計な力が入ってしまいます。これも長期的には肩や首の痛みにつながる可能性がありました。
「この間よりもちょっと歩きにくいですね」と伝えると、「そうですよね」とT様も自覚されていました。前回の施術後はもう少しスムーズに歩けていたのに、また元に戻ってしまっていたのです。
日常生活での困りごとを聞き取る
カウンセリングでは、日常生活での具体的な困りごとも詳しく聞き取りました。
朝起きる時が一番つらいこと、寝返りがうまくできず上向きで寝ていること、宅配便が来ても間に合わないこと、お風呂に入る時にどちらの足から入ればいいか迷うこと。
これらの具体的なエピソードから、痛みが生活のあらゆる場面に影響していることが分かりました。そして「朝起きる時は今日も一日頑張らないといけないのかって」「やっと一日終わったって眠る時思いますね」という言葉からは、精神的な疲労も深刻であることが伝わってきました。
施術内容の選定理由と流れ 痛みの悪循環を断ち切る
まず硬くなった筋肉をほぐす
T様の施術で最初に行ったのは、硬くなった筋肉をほぐすことでした。
特に太ももの前の筋肉は、無意識に力が入り続けて非常に硬くなっていました。この筋肉をほぐすことで、股関節への引っ張りを軽減し、痛みを和らげることができます。
また、股関節周りの筋肉も丁寧にほぐしていきました。お尻の筋肉、股関節の外側の筋肉、鼠径部周辺の筋肉など、股関節の動きに関わる筋肉を一つ一つ確認しながらほぐしていきます。
腹筋部分も重点的にほぐしました。ここは変形性股関節症の方がほぼ全員硬くなる部分で、ほぐすことで血流が改善し、神経の働きも良くなります。「ほぐれると循環とかも良くなって動き出す」と説明すると、T様も納得された様子でした。
関節の動きを改善する手技
筋肉をほぐした後は、関節の動きを改善する手技を行いました。
人工股関節の手術後や変形性股関節症では、関節そのものの動きが制限されていることがあります。関節ファシリテーションという手技を用いて、関節が本来持っている動きを引き出していきます。
股関節を様々な方向に動かしながら、どの方向の動きが制限されているか、どの動きで痛みが出るかを確認します。そして制限されている動きを少しずつ改善していくのです。
「ちょっと動かしやすい」とT様が感じられたら、それは関節の動きが改善している証拠です。関節が動きやすくなると、周りの筋肉も正しく働けるようになります。
正しい筋肉の使い方を練習
筋肉をほぐし、関節の動きを改善したら、次は正しい筋肉の使い方を練習します。
お尻の筋肉を使う練習では、横向きに寝た状態で、膝の横を押さえながらお尻の筋肉に力を入れてもらいます。「この感じで5秒間力入れましょう」と指示し、5回繰り返します。
股関節の付け根の筋肉を使う練習では、仰向けで太ももを上げる動作を行います。「ここで頑張る」と声をかけながら、正しい筋肉が使えているか確認します。
これらの筋力トレーニングは、弱くなってしまった筋肉を活性化させ、太ももの前の筋肉に頼りすぎている状態を改善するために重要です。
歩き方の練習と杖の高さ調整
最後に、歩き方の練習を行いました。
まず立った状態で、左右に体重を移動する練習をします。「左はできる範囲で、右の方はなるべくしっかり乗っけられるように」と指示し、痛みがない範囲で左足にも体重をかける練習をします。
実際に歩いてもらいながら、「なるべく乗せれる範囲で左に乗せたい」「右はなるべくしっかり乗っけたい」とアドバイスします。杖に頼りすぎず、足でしっかり体重を支える感覚を取り戻していくのです。
また、杖の高さも調整しました。「ちょっと高いんですよね」と指摘し、一段階低くしました。杖が高いと肩が上がり、余計な力が入ってしまうからです。「これで変に歩きにくいとかっていうのがなければこの高さでちょっと使ってもらった方がいい」とアドバイスしました。
施術中の会話 不安に寄り添いながら
痛み止めの使い方について
施術中、痛み止めの使い方についても話題になりました。
「痛み止めは飲んでるんですか?」と尋ねると、T様はカロナールという痛み止めを1日3〜4回飲んでいるとのことでした。朝、昼、夜、寝る前という感じです。
「飲むとどうですか?」と聞くと、「飲むとちょっといいような気がする」とのことでした。ただ、カロナールは痛み止めとしては比較的弱い薬で、しかもT様が飲んでいるのは250mgと200mgを1錠ずつという量でした。
「それでもめちゃくちゃ弱いんですよ」と説明し、「あまりにも痛いと、カロナの時はちょっときつそう」と伝えました。5月の診察時に、もう少し強い痛み止めに変更してもらうことも相談できるとアドバイスしました。
手術の待機期間への不安
手術の待機期間についても、T様は大きな不安を抱えていました。
「5月に行ってまた3ヶ月4ヶ月待たなきゃいけないってなると8月9月とかになっちゃう」という不安に対して、「なるべく早く決まってほしいな」と共感しました。
「誰先生って選ばずに空いてるところ」を選べば早くなる可能性があることや、前回の手術を担当した先生でなくても大丈夫であることを説明しました。「結局一人でやるわけじゃないんで、3人でするんですよ」と、手術はチームで行うため、主治医が誰であってもそれほど変わらないことを伝えました。
自己ケアの工夫を褒める
T様は自分でも様々な自己ケアを試されていました。
太ももが痛い時に「ギューってめちゃくちゃ怖い」ほど掴んでマッサージしていることや、テニスボールをお尻に当ててほぐそうとしていることなど、痛みを何とかしようと努力されていました。
「掴んでいる方が楽だと思います」「それはね、いいですよ」と、これらの自己ケアを肯定しました。ただ、テニスボールについては「うまくできてないっていうのはありそうです」とT様自身が感じていたため、「無理してやらなくていいんですよ」とアドバイスしました。
痛みがあると、何とかしたくて色々試すのは自然なことです。その努力を認めつつ、無理のない範囲で続けられる方法を一緒に探していくことが大切です。
日常生活での工夫をアドバイス
歩いている途中で立ち止まって、腰の上に体重を乗せ直す動作をしているとT様が話されました。
「でもそういうのはやっぱり大事ですね」と肯定し、「ちょこちょこ意識してちょっとリセットするっていうのは絶対やった方がいいですね」とアドバイスしました。
無意識に悪い癖で歩いてしまうと、余計に痛みが出たりひどくなってしまいます。時々立ち止まって、正しい姿勢や体重のかけ方を意識し直すことは、とても効果的な方法です。
「目的まで、そのことを先にしなくちゃって」思うと忘れてしまうのは仕方ないこと。「基本的には歩くことが目的じゃなくて、何か取りに行くとか」が目的だからと共感しました。理想は「無意識にちゃんとできるように癖をつけていきたい」のですが、それまでは意識的にリセットすることが大切です。
施術後の変化 少しずつ歩きやすくなる実感
筋肉の緊張が和らいだ
施術後、まず実感できたのは筋肉の緊張が和らいだことでした。
太ももの前の筋肉を触ると、施術前よりも柔らかくなっていました。硬く張っていた筋肉がほぐれ、触っても痛みが少なくなっていました。
腹筋部分も同様で、「ほぐれると循環とかも良くなって動き出す」という効果が表れていました。筋肉が柔らかくなると、血流が改善し、痛みも軽減されます。
T様自身も「ちょっと動かしやすい」と感じられたようで、股関節を動かす時の抵抗感が減っていました。
股関節の可動域が広がった
関節の動きを改善する手技により、股関節の可動域も広がりました。
施術前は股関節を曲げると痛みが出ていましたが、施術後は少し深く曲げられるようになりました。完全に痛みがなくなったわけではありませんが、「できる範囲」が広がったのです。
可動域が広がると、日常動作も楽になります。椅子から立ち上がる時、靴下を履く時、お風呂に入る時など、股関節を曲げる動作が多少なりとも楽になります。
歩き方が少しスムーズになった
歩き方の練習により、歩き方も少しスムーズになりました。
施術前は「ひょこっと乗る」ような歩き方でしたが、施術後は左足に体重をかける時間が少し長くなりました。まだ完全に均等ではありませんが、改善の兆しが見えました。
杖の高さを調整したことも効果的でした。肩の力が抜け、より自然な姿勢で歩けるようになりました。「これで変に歩きにくいとかっていうのがなければこの高さでちょっと使ってもらった方がいい」とアドバイスし、T様も納得されていました。
ただし効果は一時的という課題
ただし、施術の効果は一時的であるという課題もありました。
「この間やった後あんまり痛くないって言ってた」のに、今回来た時には「この間よりもちょっと歩きにくい」状態に戻ってしまっていました。
これは、日常生活の中で無意識に悪い癖に戻ってしまうからです。「せっかく戻してもらったのにね、また元通りにしちゃう」とT様自身も自覚されていました。
施術で筋肉をほぐし、関節の動きを改善し、正しい歩き方を練習しても、日常生活に戻ると痛みをかばう癖が出てしまい、また元に戻ってしまうのです。
お客様の感想 少しでも楽になることへの感謝
施術後の率直な感想
施術後、T様からは「ちょっと楽になった」という感想をいただきました。
完全に痛みがなくなったわけではありませんが、施術前よりも筋肉の緊張が和らぎ、動かしやすくなったことを実感されていました。
特に、太ももの前の筋肉が柔らかくなったことで、股関節を動かす時の引っ張られるような痛みが軽減されたことが大きかったようです。
手術までの期間を乗り切るために
T様にとって、この施術は手術までの期間を少しでも楽に乗り切るための手段でした。
根本的な解決は手術であることは分かっている。しかしそれまでに数ヶ月待たなければならない。その間、ただ痛みに耐えるだけでなく、少しでも痛みを和らげ、日常生活を送りやすくしたい。
施術により一時的にでも痛みが軽減されることは、精神的にも大きな支えになります。「やっと一日終わった」と思いながら眠る日々の中で、少しでも「今日は少し楽だった」と思える日があることが大切なのです。
定期的に通う意義
効果が一時的であっても、定期的に通う意義はあります。
施術を受けることで、筋肉の緊張をリセットし、正しい体の使い方を思い出すことができます。また、専門家に状態を見てもらい、アドバイスをもらうことで、自己管理の指針が得られます。
「この間の方がちょっとよりスムーズな受けた感じがある」という実感があるからこそ、また施術を受けに来る価値があるのです。
何より、痛みと孤独に向き合うのではなく、理解してくれる専門家がいるという安心感が、精神的な支えになります。
施術担当者が感じたポイント 痛みと精神的疲労への理解
痛みが生活を支配している深刻さ
施術担当者として最も印象的だったのは、痛みがT様の生活のすべてを支配している深刻さでした。
「痛みと共に生活をして、痛みに疲れている」という言葉からは、単なる身体的な痛みではなく、精神的な疲弊が深刻であることが伝わってきました。
朝起きる時から夜眠るまで、常に痛みのことが頭にある。何をするにも痛みを気にしなければならない。楽しいことがあっても、痛みのことがすぐに頭に浮かんでしまう。
このような状態では、痛みを和らげることだけでなく、精神的な支えも必要です。施術中の会話で不安に寄り添い、自己ケアの努力を認め、日常生活での工夫をアドバイスすることも、理学療法士の重要な役割だと感じました。
悪循環を断ち切る難しさ
もう一つ印象的だったのは、悪循環を断ち切る難しさでした。
痛い→かばう→筋肉が緊張する→余計に痛くなる、という悪循環。施術でリセットしても、日常生活に戻ると無意識に元の癖に戻ってしまう。
「せっかく戻してもらったのにね、また元通りにしちゃう」というT様の言葉からは、ご本人も悪循環を自覚しながらも、どうしても元に戻ってしまうジレンマを感じました。
この悪循環を断ち切るには、施術だけでなく、日常生活での意識と継続的な自己ケアが必要です。しかし痛みがある中で、常に意識し続けるのは非常に困難です。
手術までの期間をどう支えるか
T様の場合、根本的な解決策は手術です。しかし手術まで数ヶ月待たなければならない。
この待機期間をどう支えるかが、理学療法士としての課題でした。痛みを完全になくすことはできませんが、少しでも和らげ、日常生活を送りやすくすることはできます。
定期的な施術で筋肉の緊張をリセットし、正しい体の使い方を練習し、自己ケアのアドバイスを提供する。そして何より、痛みと向き合う日々に寄り添い、精神的な支えになる。
手術までの期間を「ただ耐える時間」ではなく、「少しでも楽に過ごせる時間」にするために、できることを一つ一つ積み重ねていくことが大切だと感じました。
よくある類似事例の紹介 人工股関節術後の反対側の痛み
事例1 右の手術後に左が痛くなったケース
T様と同様に、右股関節の人工関節手術後、左股関節が痛くなったというケースは少なくありません。
60代の女性K様も、右股関節の手術は順調に終わったものの、左股関節の痛みが徐々に強くなってきました。もともと両側に変形性股関節症があったのですが、右の手術後、左に負担がかかるようになったのです。
K様の場合も、左足をかばって歩くことで太ももの前の筋肉が緊張し、痛みが悪化していました。定期的な施術で筋肉をほぐし、歩き方を修正することで、左の手術までの期間を比較的楽に過ごすことができました。
事例2 手術待機中の痛みに悩んだケース
70代の女性M様は、変形性股関節症で手術が決まっていましたが、手術まで4ヶ月待たなければなりませんでした。
その間、痛みがどんどん強くなり、歩くのも困難になってきました。病院のリハビリでは測定だけで、実際に痛みを和らげる施術は受けられませんでした。
M様もPHYSIOTHに通われ、週1回の施術で筋肉をほぐし、歩き方を練習しました。完全に痛みがなくなったわけではありませんが、「施術を受けた後の数日は少し楽」と感じられ、手術までの期間を乗り切ることができました。
事例3 杖の使い方を改善したケース
50代の女性N様は、股関節痛で杖を使っていましたが、杖に頼りすぎて肩や首まで痛くなっていました。
杖の高さが合っていなかったことと、杖に体重を預けすぎていたことが原因でした。杖の高さを調整し、足でしっかり体重を支える練習をすることで、肩や首の痛みも軽減されました。
杖は補助具であり、全体重を預けるものではありません。正しい高さと使い方を知ることで、より効果的に杖を活用できます。
施術後のセルフケア 日常生活で意識すること
太ももの前の筋肉を自分でほぐす
施術後、自宅でもできるセルフケアとして、太ももの前の筋肉を自分でほぐす方法をアドバイスしました。
T様がすでに実践されていたように、太ももの前の筋肉を手で掴んでマッサージする方法は効果的です。「掴んでいる方が楽だと思います」と伝え、痛い時には遠慮なく掴んでほぐして良いことを確認しました。
ポイントは、力を入れすぎないことです。あまり強く掴むと、逆に筋肉が緊張してしまうことがあります。心地よいと感じる程度の強さで、ゆっくりと揉みほぐすのが良いでしょう。
歩く途中で姿勢をリセットする
歩いている途中で立ち止まり、姿勢をリセットすることも重要です。
T様が実践されていた「腰の上に体重を乗せ直す」動作は、とても良い方法です。「ちょこちょこ意識してちょっとリセットするっていうのは絶対やった方がいいですね」とアドバイスしました。
無意識に歩いていると、どうしても悪い癖が出てしまいます。時々立ち止まって、背筋を伸ばし、左右均等に体重をかけ、正しい姿勢を意識し直すことで、悪い癖を修正できます。
痛み止めを適切に使う
痛みが強い時は、我慢せずに痛み止めを適切に使うことも大切です。
T様の場合、カロナールという比較的弱い痛み止めを使っていましたが、「あまりにも痛いと、カロナの時はちょっときつそう」とアドバイスしました。5月の診察時に、もう少し強い痛み止めに変更してもらうことを相談すると良いでしょう。
痛みを我慢しすぎると、筋肉が緊張し、余計に痛みが悪化することがあります。適切に痛み止めを使い、痛みをコントロールすることで、日常生活がしやすくなります。
無理のない範囲で股関節を動かす
股関節の可動域を維持するために、無理のない範囲で股関節を動かすことも重要です。
「曲げなくなっちゃうとどんどん硬くなっちゃう」ため、できる範囲で股関節を曲げる動作を行うことが大切です。ただし「あんまり痛み強い時は、無理することないんで」と、痛みが強い時は無理をしないことも伝えました。
痛みのない範囲で、ゆっくりと股関節を曲げたり伸ばしたりする動作を、1日数回行うと良いでしょう。お風呂上がりなど、筋肉が温まっている時に行うと、より効果的です。
再来店とアフターフォローの案内 継続的なサポート
定期的な施術の重要性
T様のように、手術待機中で痛みがある場合、定期的な施術が重要です。
施術の効果は一時的ですが、定期的に受けることで、筋肉の緊張をリセットし、悪循環を断ち切ることができます。また、正しい体の使い方を繰り返し練習することで、少しずつ良い癖を身につけていくことができます。
T様の次回予約は5月2日の土曜日17時に決まりました。その後の予約については、5月12日の病院での診察結果を見てから決めることになりました。手術日が決まれば、それに合わせて施術の頻度を調整できます。
手術前のコンディション作り
手術が決まった場合、手術前のコンディション作りも重要です。
手術前にできるだけ筋力を維持し、可動域を確保しておくことで、手術後の回復がスムーズになります。また、正しい体の使い方を身につけておくことで、手術後のリハビリもしやすくなります。
PHYSIOTHでは、手術前から手術後まで、一貫してサポートすることができます。病院のリハビリと並行して、より詳細な施術とトレーニングを提供します。
手術後のリハビリサポート
T様は右股関節の手術後も、PHYSIOTHでリハビリを受けていました。左股関節の手術後も、同様にサポートすることができます。
病院のリハビリでは測定が中心ですが、PHYSIOTHでは筋肉をほぐし、関節の動きを改善し、歩き方を詳しく指導します。手術は成功しても、その後のリハビリ次第で、最終的な歩き方や生活の質が大きく変わります。
「歩き方はやってる人じゃないとやっぱりずっと傾いたままっていう人は多い」と説明したように、手術後も継続的なリハビリが重要です。
まとめと担当者からのメッセージ 痛みと向き合う日々に寄り添う
痛みは一人で抱え込まなくていい
人工股関節の手術後、反対側の股関節が痛くなることは珍しくありません。手術までの待機期間、痛みに耐えながら日常生活を送ることは、身体的にも精神的にも大きな負担です。
しかし、痛みは一人で抱え込む必要はありません。専門家のサポートを受けることで、少しでも痛みを和らげ、日常生活を送りやすくすることができます。
PHYSIOTHでは、病院勤務15年の経験を持つ理学療法士が、一人ひとりの状態に合わせた施術とアドバイスを提供します。痛みの原因を詳しく評価し、筋肉をほぐし、関節の動きを改善し、正しい体の使い方を練習します。
手術までの期間も大切な時間
手術までの待機期間は、ただ耐えるだけの時間ではありません。
この期間に筋力を維持し、可動域を確保し、正しい体の使い方を身につけておくことで、手術後の回復がスムーズになります。また、痛みを少しでも和らげることで、精神的な余裕も生まれます。
「やっと一日終わった」と思いながら眠る日々の中で、「今日は少し楽だった」と思える日が増えることが大切です。そのために、私たちができることを一つ一つ積み重ねていきます。
一緒に歩んでいきましょう
痛みと向き合う日々は、孤独で辛いものです。しかし、理解してくれる専門家がいること、定期的にサポートを受けられることは、大きな支えになります。
T様のように、「この間やった後あんまり痛くない」と感じていただけることが、私たちの励みです。効果が一時的であっても、定期的に施術を受けることで、少しずつ良い変化が積み重なっていきます。
手術までの期間、そして手術後も、一緒に歩んでいきましょう。あなたの痛みに寄り添い、少しでも楽に、そして前向きに過ごせるよう、全力でサポートします。
ご予約・お問い合わせ案内 二子玉川で専門的なリハビリを
PHYSIOTHの特徴
PHYSIOTHは、二子玉川にある理学療法士によるリハビリ専門施設です。
病院勤務15年、延べ5万人以上のリハビリを担当してきた経験豊富な理学療法士が、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供します。人工股関節や変形性股関節症、腰痛、膝痛など、様々な症状に対応しています。
病院のリハビリでは時間が限られていますが、PHYSIOTHでは一人ひとりにじっくりと時間をかけて、詳しい評価と丁寧な施術を行います。
アクセス
PHYSIOTHは、東急田園都市線・大井町線の二子玉川駅から徒歩圏内にあります。
住所:東京都世田谷区玉川4ー3−15 サントピア二子玉川第2 101
二子玉川だけでなく、用賀、上野毛、等々力、尾山台、九品仏、自由が丘など、周辺地域からもアクセスしやすい立地です。
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人工股関節術後の痛みや、反対側の股関節痛、手術待機中のリハビリなど、あなたの状況に合わせた施術プランをご提案します。初回はカウンセリングと評価に時間をかけ、あなたの痛みの原因を詳しく分析します。
痛みと向き合う日々に、少しでも光を見出せるよう、私がサポートします。一人で悩まず、まずはご相談ください。